怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

お昼を食べようとしたら警報が鳴り渡って驚いた。いろいろ大変だ。
ようやくネットが開通。
家はまだ片付かない。早く届け下駄箱よ。レンジ台よ。
夕方梅田へ自転車で。自転車を停めて、少し時間があるので東梅田を歩く。思ったほど変わってはいないが、Disc JJのあったAct3ビルを探すのは手間取った。こんなとこだったっけ。
何度も行ったDisc JJは影も形もなく、その向かいあたりにディスクユニオンの大阪店ができている。店は小さいが外から見ても客入りは上々のようでなによりだ。あまり時間はないのでざっと見ただけ。
すぐにハードレインに戻り、今日は小森清貴と冷牟田敬のWレコ発ツアー。
豪華対バンだけあって、一番手がいきなりvalva。かなり久しぶりにライブを見たのだが、とてもよいライブだった。前回そこまで強い印象を受けなかったのが不思議なくらいで、たぶん僕も未熟だったのだろう。この歳でも少しは成長するようだ。
次が佐野千明。関西らしいちょっと変わったアクトで、これはぜひまた聞いてみたい。
僕にとってのメインアクト、小森清貴。ソロアルバムからの曲については以前の通りの感想になるのだが、今回強烈だったのが「マイ・ウェイ」のカバー。日本語詞で歌うのだが、歌詞を翻訳してはいない。大筋の立ち位置のようなものは踏襲しているのだが、詞の主役はあくまでも現時点等身大の小森清貴で、それがマイ・ウェイの述懐を演るのだ。学業優秀で育ちも良かったであろうことが見てとれる小森清貴が、こうしてロックの道にバンドの道に進み、目の前が地獄であろうとも止まる術も気持ちもなく、もしかしたら周囲の人間たちも巻き込み、それでも衝動を抑えきれない業に冒されたひとりの愚か者として今このアンダーグラウンドな場所でそれを吐き出す。それはカバーとかそういった陳腐な言葉を消し去るものだった。そしてそれに続くソロ曲「天国」は、小森清貴が引き裂かれている気持ちを赤裸々にする、まさにシンガーソングライターとしての一面だった。
衝撃的としか言えないライブだった。
そのあとがゆーきゃん。ゆーきゃんもまた等身大の自分をぶつけてくれるアーティストで、ぶつかり方は違えどやはり小森清貴と同じく衝撃的なライブだった。今は富山の片隅で先生をしているというゆーきゃんだが、それが不遇だとかは僕は思わない。それがゆーきゃんだと、僕はそう思う。もっと知られてよいし知られるべきアーティストであるのは確かだが、彼のあまりにパーソナルなライブは客を増やすことを拒んできたとも思うし、それがゆーきゃんの魅力でもある。「引き潮」のカバーも忘れがたいし、「ペリキューレ」は思わず目が潤む一節だった。こんな歳でライブ見てほんとに泣いてしまえる俺は幸せだな。ありがとう、ゆーきゃん。
最後が冷牟田敬。ノイズギターと何言ってるのかわからないMCが好対照で、なかなか愛すべきギタリストって感じだ。
終わって自転車で帰るって、なかなか乙なもんだ。