怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

大森

朝から大森へ。お昼前に着いてケララの風へ。途中、とんかつ屋に開店前から行列ができてたけど、こういう店はたいてい過去の評判が残ってるだけで実際はたいしたことはない。ケララはどうだろう。
開店の少し前に着いて中へ。予定通りミールスを注文。
味はまずよし。値段は高めだがお代わり自由なら納得できる。問題は接客というか主人の言動で、ホール担当への当たりが結構キツい。聞こえてくる言葉に胸糞が悪くなる。せめて聞こえないようにやってくれ。「メニューに書いておいてくださいとのことです」と客の声を伝えたスタッフに「冗談じゃないよ!」。
どういういきさつだか知らないが、客が言ったことにそう反応するのって、普通じゃないよなあ。客に聞こえる場所でさ。
とどめは清算で、ホールスタッフが別の仕事にかかってたので主人が応対してくれたのだが、濡れたゴム手袋つけたままお釣りの受け渡し。せめて拭かないかな、それ。
二度と行かないのは当然だけど、来るんじゃなかったという思いでいっぱい。こんな店にもリピーターがいるのが不思議でならない。
キネカ大森へ。マッドマックスの1と4をやる企画で、最初は1から。暴走族のリーダーくらいはなんとなく覚えてたが、ほかはほとんど記憶になくてびっくり。メル・ギブソンが男前だった。
4はまず音が派手。世界観を綿密に構築して、ただしストーリーは単純。シャリーズ・セロンはカッコよくてマックス役は名前すら記憶に残らない。まあ受けるのはわかる。面白いんだけど、だからといってこれ何度も見たいかっていえばそうはならないなあ。CG使いまくりなのもあんまり気に入らない。
下北沢へ。
まずほん吉で古本を数冊売る。110円。予想通りかな。次にディスクユニオンで中古CDを8枚ほど売る。明細を出してくるのはいいし、評価もまあ順当なので文句はつけようがない。1枚だけ買取を拒まれたけど、そもそも酷い出来だから売ろうと思ったくらいだからたとえ100円でも売っちゃいけないとは思う。そういう意味では全く納得。
最後なのでビビビとかにも全部まわる。今日を入れてもう3日しかないのが実感わかない。最後が忙しすぎて充実できなかったせいかもしれないけど、もっと楽しみたかった。僕のロング・バケイションも終わる。
とか思ってたらいい時間になりleteへ。お客さんの入りは上々なのであえて最後列へ。これが実はいい選択だった。
影野わかばまやかし白昼夢第十夜「からくり人形の夢」。
ストーリーは割愛するが、僕が見たストーリー仕立てのなかでは最も出来が良かったのは助言・相談相手がいるからなのかもしれない。そうした第三者の参加というのはやはり刺激になるし自分では気付かない穴を埋めてくれるものだ。
今回のストーリーは童話のようでもありジブリっぽくもあり、そしてラブクラフトを絵本仕立てにしたようにも見える。小説とは任意の点でぶったぎるものだと喝破したのは石川淳だったが、この宙ぶらりんで不安定な物語りは小説の王道を行くもののようでもある。
物語りが語られる1時間、僕の前に座る誰もが身じろぎもせずにじっと聞き入っている姿は、魔法で石に変えられたようにも見えた。こんな光景をライブで見たことがあっただろうか。それは怖ろしく感動的な場面だった。歌がいいとか物語りがいいとかそういう次元を超えて、舞台としての完成度を見せてきたひとつの到達点だったかもしれない。
第二部は気楽に弾き語り。とかげさんで気楽というのも変な話だけど。
終わってとかげさんと少しお話をし、Oさんらにお別れを言って。こういうこと、大阪でもあるんだろうか。ないかもしれないな。
しんみりしてきたなあ。