怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

白波多カミン、笹口騒音オケ、真黒毛ぼっくすなど

お昼にご飯を炊いてドライカレーで食べる。ドライカレーといっても汁無しペーストタイプのほうで、正直あまり好きではないが作ってもらえるだけありがたい。
渋谷に着いたのが想定より少し早かったので書店で旅行の本を立ち読み。旅程の立て方が間違ってたのではという思いが募る。募ってるうちに時間が来たので急いでパルコへ。パルコ前の広場でやるんだろうと思っていたら別のイベントをやっていて、あれれと探し回りサイトを検索し、やっと地下でやることがわかる。事前準備してなさすぎ。最近こういうのが多いなあ。
そんなわけで会場に着いた時には白波多カミンさんはすでに歌い始めていたが、まあたいしたロスではない。パルコの地下の隅っこにあるスペースで、天井は高く開放感があり、意外にうるさくもないのでかなり良い場所だ。
小柄な白波多さんが大きなギターを抱えて歌う。この対比はかなり重要で、白波多さん絶対ギターを小さくしたらいけない。そして歌の合間に一口飲んだペットボトルをドスンと落とす。パンクスでもたいていはそっと足元に置くものだが、パッ、ドン、ゴロリ。別に白波多さんの育ちが悪いわけではなく、これこそが白波多さんのパフォーマンスの一部なのだろう。白波多さんは一見かわいらしい弾き語りに見えて実に凶暴で獰猛な、うっかりすると取って喰われそうな音楽をやっている。ある意味、パンク以上にパンクだ。しかしそれをパンクの形式ではなくこのスタイルでやっているからこそ伝わってくるものがある。真剣白刃取りを挑まれてるのだからこっちもうかつには聞けない。
30分の短いステージだが、白波多さんらしさは存分に見ることができた。
トーキョーワンダーサイト渋谷へ。TWS-Emerging 2015 第2期ということで謝花翔陽、大粼土夢、笹本明日香の3作家。このあとアーティストトークとかでその打ち合わせをしており、せっかくなので少し立ち聞きさせてもらった。この3人のうち僕が興味を持ったのは笹本明日香作品。作品としては10点ほどになるけれども、ひとつのインスタレーションとして考えてもいいと思う。その中心になるのがブラウン管テレビを使った映像作品で、束芋さんに通じる女性作家ならではの気持ち悪さは言葉にならない。それを囲む作品群も洗練はされてないし発展途上とは思うが、しかし芽としての確かさは感じるところ。今後注目していきたい。
ヒカリエで桑原正彦展。以前見た時に、明るくファンシーそうな外見の下にどろどろした邪悪さを感じた記憶があるが、作家紹介を見るとまさにそうした作品からスタートしたようだ。やるな、俺。今回も同じ感想。いい作家だなと思う。
エスパス・ルイ・ヴィトンへ。短い時間だが再見できてよかった。
神保町大戸屋で夕食。なぜか混雑してたが、以前来たときはガラガラだったのになぜだろう。どっちが本当の姿なのか。
ギリギリで秋葉原クラブグッドマンへ。
最初が箱庭の室内楽。ちゃんと聞くのは初めて・・・と言いたいが、正直なところちょっと寝てた。今までちょこちょこ聞いた中では一番良かったんだけど、寝不足が悪い。
2番目が笹口騒音オーケストラ。どうもホーンが抜けたらしく真黒毛からメンバーを借りてのライブだが、そんなことは大した問題ではなく、今回も高揚感溢れるライブ。百瀬さんらメンバーのキャラクターもいいし、雨ノ地晴太郎がいるとそれだけで華やぐし。いや、百瀬さんらが目立つけど、雨ノ地さん普通に重要メンバーだと思いますよ。最高でした。
最後が石川浩司&真黒毛ぼっくす。この編成初めてだけど、石川さんバンドバージョンであり真黒毛にゲスト参加バージョンでもあるんだな。これも当然のようにいい。そして僕が好きなのはステージに座り込んでビールを飲む大槻さんの後姿だ。あれこそ真黒毛だなと思ってる。
満足満足。
やっぱ笹オケの7インチ買わなきゃかなあ。真黒毛の新譜も。