怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

JAM FES 6日目

去年も行ったTOKYO M.A.P.Sへ。去年はエナジードリンクを配っていたので期待していたが今年は無し。残念だ。
最初は藤原さくら。若いソウルシンガーで、確かに若いのにいい声をしているとは思う。ただ、このクラスの実力がある人はたくさんいるのでは。肩書が大きすぎるのは気の毒な気もする。ただ気持ちよく聞けたのだから僕はそれでいいか。
次がcero。抜けた人の穴を詰めるのは当然だろうと思うが、狭いところに我が物顔で割り込んでくるのはちょっとどうかと思うし、だったら体が接触するのも受け入れるしかないだろうと思うのだが、それは嫌らしい。厚かましく振る舞えば他人が引き下がってくれると思ったら大間違いなのだが、他人に譲られるのが当然と思い込んでる人種は一生嫌われて生きていけばいい。ceroファンではなかったのが救いかと思うし、だったら後ろに引っ込んでろとも思う。
で、ceroは午後の光の中で気持ちのよい演奏。ビルの谷間というのは残念だが、それでも屋内より遥かにいい。いい時間帯でありがたい。
ここで離脱し、最終日のJAM FESへ。ベランパレードを少し聞いてから壊れかけのテープレコーダーズ。リハなしにもかかわらずテキパキとセッティングを終わらせる姿がいい。ダラダラして平気で押すバンドはこの姿を手本にしたほうがいい。
曲目は4/29と大きく変わらないが、新曲が重さを増しているのと蝶番のようなキラーチューンが機能してもう盤石のライブ。しのさんの弾き方はカッコいいし、遊佐さんのオルガンが効いてるし。この凄まじいライブを実質無料で見てるわけだからJAM FESのありがたさよ。
続くLOOLOWNINGEN & THE FAR EAST IDIOTSまで見てローソンでパンを買い向かいのベンチでムシャムシャ。新宿JAM近くのローソンは狭いし混んでるし品切れがあるし食べるところもないが、ちょっと離れたところに広くて空いてるローソンがあり広大なベンチもある。みんな溜まるならそっちに行けばいいのにって、まあ溜まること自体がよくないんだけど。
The Wamekiを後半から、ノイジーでガレージで、面白いのはハープを多用しているとこ。これは最初から見たかった。
ギターウルフ増子直純、前半部分はいつものギターウルフでいいんだが、ゲスト登場後はピストルズメドレーに。僕もピストルズは嫌いじゃないが、ギターウルフピストルズを聞きたい気はしない。違和感が募るばかりだったのでナインスパイスを出た。反応は良さそうなんだけど、自分はそうじゃなかった。自分にとってピストルズはパンクであってロックとは非なる存在で、ギターウルフはロックであってパンクではない。自分にとって。
MUSQISを聞いて、ライブはよかったが内輪話はいらんでしょとは思った。ライブはよかった。
最後に灰野敬二。地鳴りのようなノイズが鳴り響く中、怪しい手つきで音を生み出す灰野敬二の姿はまさしく創造主だと思った。自分は神だと信じて45分間神になりきり、魅了することのできる灰野敬二。そういえば数年前田んぼでライブをしたはずだが、あれも見に行けばよかったなと今になって後悔。どんなにか空恐ろしいものだったろうか。絶叫し、音が終わり、ドアを開けて楽屋に戻る後姿、そして闇。完璧にして最高の時間だった。素晴らしい。
これでJAM FESは終わり。皆さんお疲れ様でした。スタッフのみなさん、店長、みんなありがとう。僕は今年で最後だと思うけど、来年も皆が楽しめることを願ってる。