怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

女神は二度微笑む

午前中に渋谷へ。10時過ぎの渋谷はまだ眠っている。冷えた風が心地いい。
ユーロスペースで「女神は二度微笑む」。サスペンススリラーで、ネタをばらしてしまうわけにはいかないタイプなので詳細は割愛。U.S.という映画とよく似ている。特に小学校のあたりなんか。
主演のヴィディヤー・バーランが西洋美人顔で、安ホテルなんかに宿泊して大丈夫なのかとやきもきしたり、助演のナワーズッディーン・シッディーキーが居丈高な情報局員にぴったりだったり。
演出はいかにもインド映画と言うべきなのか、ダンスはなくても派手さが必要なのだなと思わせる外連味たっぷりの画作りで、その点だけは好みと合わず。でもその独特さが楽しさでもある。
わからなかったのは、女神の名が何度も映画中に出てきて、祭りでも女神像がかなりフィーチャーされ、おそらくその女神が何の神様かがストーリー展開の暗示になっていると思うのだが、知識のない僕には見当もつかず残念。
休日とはいえ朝から40人ほどの観客が集まっていたのも納得の面白さだった。
そして一番面白かったのは、ある人がその次の回を見に来ていたということで、つまり入れ替えの時にすれ違っていたということ。
広い東京で双方合わせて100人にも満たない人の中に縁ある同士がいたというのは実に不思議なことだ。
終わってワンダーシード2015へ。既知の作家もいたりはするが、どうしても欲しいというほど飛びぬけて僕の感覚に訴えてくる作品はなかった。それでも出品作は8割がた売れているから大したもの。残りのひとのも売れると良いが。
アンケートに勧誘されたが対象外と言われてがっかり。
なめらかボールペンのキャンペーンで1本貰う。向こうもプロだからいじりにくいと見たらうまくスルーしてくる。さすがだ。
帰宅して焼きそばを食べる。
一息入れて額装の引き取りに。マットはもっと白くても良かったかとやや後悔するが、前よりはずっと良くなった。
夜は妻と「グランド・ブダペスト・ホテル」を見る。ダージリン急行とよく似たテイストの、これも好作。徹底的にカリカチュアライズして描く発想がよかった。
夜中、日は変わったが母にメール。気弱な返事が返ってきたが、そんなに悪いのだろうか。心配。