怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

夢のはなし

最近は毎日夢ばかり見る。

古いマンションの一室に暮らす僕。なぜかトイレにいる情景が必ず入る。古びた便器は灰色だが汚らしくはない。マンションの一階部分から外を見ると巨大な廃墟がある。マンションとは直角に数階建てで長方形の廃墟がずっと先まで伸びている。近寄って中を覗きこむと荒れ果てているのが見える。中はがらんどうだし外壁も大きく開いていて簡単に入れるのに、僕は一度も入ったことがない。入ろうともしない。曇り空の下、音のないしんとした世界に枯れたような草が生えている。
この夢は最近ときどき見る。細部は少しづつ違うが、それだからこそ僕は本当はそこに住んでいるのかもしれないという気になってくる。

僕は卸売兼小売のような職場で働いている。ちょっとした値段のするごちゃごちゃした輸入雑貨かなにかを扱っているようだ。職場の人とは折り合いが悪い僕だが、なぜか風俗店の裏側に連れていかれる。その職場は風俗店も経営しているからだ。暗い街に淋しくネオンの光る店の裏口にまわり、階段を上がって暗い廊下を進むと突き当りに仮眠室のようなところがある。ふかふかのカーペットの上で仕事を終えた風俗嬢たちが子供と一緒に、あるいは一人で休んでいる。寝ている人も多い。暗く静かな部屋。僕は口を利かずにただそこでじっとしている。
この夢は初めて見た。風俗嬢が出てくるわりにエロティックな要素はなく、実際彼女らはシンプルなトレーナーだとかを着て寝そべっているだけで、見たところごく普通の女性でしかない。ここでも風景は暗く音はなく僕も何も言わない。廊下の入り口にカウンターがあって従業員のような男が座っていたが、彼もこちらを見やっただけだ。

どちらの夢も僕らしいので気に入っている。

夜は妻が半額で入手してきたステーキ。美味。たまにこんな贅沢が出来れば十分だねと妻と話した。
髭を剃ったことに妻がようやく気づき、慌てて言い訳を始めたのがかわいかった。
笹倉さんのCDが不良品でやれやれ。最近こういうのが多いな。