怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

とかげのわかば@二度目のAPIA40

中目黒の大戸屋へ。久しぶり。ここの大戸屋は比較的雰囲気がいい。そもそも客層がいい。鱈のみぞれあん定食はみぞれ感のなさにがっかりだが味は満足。
ブックオフをざっくり。洋書の品ぞろえが異常だが、そのわりには和書が見合ってない。よそから移動させてるのかな。
学芸大学へ。喫茶店や古い家具屋はまだ残っていて、そういえば次回は早めに行って喫茶店に入ろうなんて思っていたのを思い出した。まあ平日は慌ただしいからどのみち無理だけど。
前回と違う道を歩いていたら碑文谷公園の入り口が見えたので、少し寄り道と思い足を踏み入れる。暗い中にぽつぽつ灯りがともり、公園の中央は大きな池になっているようだ。水をたたえた池が周囲の雑音を吸い取るようで、なかなか雰囲気がいい。ついつい一周してしまう。とかげのわかばさんの出順は3番目だし、1番目の出演者を聞き逃すとしても1〜2曲だろう。それに開演が遅れるのがライブハウスの常だ。公園を歩くほうがいい。
ランニングしている人に行き合うのは無粋だが、しんしんとした公園は雪景色のような静けさがあり、なかなか気に入った。たぶん昼間ではこうはいかないのだろう。
名残惜しくも公園を後にしAPIA40へ。辻村マリナさんが始まっていた。シャッター音がひっきりなしで本人もやりにくいのではと思っていたらスタッフさんだったようで、それはいいんだけど他のお客さんのことを考えたら写真なんてもう少し控えめでもいいのでは。僕は前のめりで聞いていたわけではないからいいけど。
星空じゅんこさんは名古屋からとのこと。辻村マリナさんと同じく、ふわっとしたいかにも女性弾き語り。
三番目がとかげのわかばさん。やや風邪気味との話だったけど高音も大丈夫で、ただギターは少し不満があったようだ。ときどき見せる絃の上をザッと軽く撫でる奏法が少し軽すぎて音がしないように聞こえるところがいくつかあったのでそういう部分なのかな。たしかに完璧ではなかったかと思うけれども、ひとりの客として望む水準は優にクリアしていた。一曲目に古い(といっても3年前)の曲をもってきていて、これが導入にぴったりだったと思う。表現力が格段に増した今ではCDに収められた歌いまわしが幼く思えてくるのだが、一方でその幼さもまた貴重なものなのかもしれない。どちらもその時のとかげさんにしかできない表現なのだろうと思う。今日は先日夜中に作ったという「鈴虫」という曲が聞けた。詩もメロディーも良く、これからライブで披露される機会が増えてくるかもしれないし、それにつれて曲の形も、たとえばエンディングなども変わってくるのかもしれない。
ライブの流れとしては先の二人とはかなりタイプが違うし後のハマノヒロチカさんとも違うので、そこがうまくハマれたらもっとうれしいんだけど、そもそもとかげさんを弾き語りの中に入れるのは無理があるのかもしれない。むしろバンドとバンドの間くらいで聞いたほうが、暗い谷間のようでいいのではないかと思う。
最後が野狐禅ハマノヒロチカさん。なかなか流麗なピアノでいかにもトリの風格。
終わってとかげさんにいくつかお話を聞いて。思い返すと少し失礼な言い方をしてしまった節もあるので相変わらず口下手で申し訳ない。
帰りはまた違う道を歩いて駅まで。あまり面白みのない駅前だけど、それでも少し歩く楽しみくらいはある。
帰りの経路はすこし面倒だが、なにしろ弾き語りばかりで転換が短いおかげで早く終わってくれるのは助かる。