怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

「追悼のざわめき」

お昼は早めに塩ラーメン。
新宿に出かけ、30分前にK's Cinemaに着いたら余裕で整理券をゲット。というか、結果的には客もまばらで、やはり天気のいい日曜の昼間に追悼のざわめきを見ようという気分にはならないのが普通かもしれない。
朝の回の作品のトークショーが終わって中へ。
これで四度目の「追悼のざわめき」。ストーリーはもちろん忘れるはずもないのだが、それでも細部は一部記憶にないところもあった。それから、途中に挿入される鳩の糞の挿話が、実は時系列では一番早いことに今回初めて気がついた。あと、源五郎爺の意味は今も全然わからない。
そういう小さなことはどうでもよくて、この映画は僕にとって何度見ても美しい、特別な映画だ。
トークショーで松井監督が話していたキーワードだが、一つは「阻害されたもの」。そして「死はなにも悪いことではない」。「シャッターが閉まったところで世界が変わる」。「複数の主人公が同じフレームには登場しない」。「あの妹は唖」。「悪いことなので、最後には壊さなければいけないということであの終わり方」。「今ならとても撮れないし、当時でも大阪だからなにやっとんじゃーで済んだ。普通なら逮捕、始末書では済まない」。「あの兄妹の綺麗なシーンはシャガールから、邪悪なのはベーコンから」。
わかっていたこともあるが、改めて明言されると収まりがついていい。
束芋さんは短い時間の中で立ち位置が難しいかなと思ったが、さすがにキレがよくてうまく切り込んでいったかなと思う。幼少期虫を殺していた話はなかなかでした。
終わって、監督と束芋さんに声をかけたかったが、もちろんそんな勇気はないのでひっそりと。束芋さんに附いていたのがいもいもさんなのだろうか。
歩いていたらディスクユニオンでセールをしていたのでMiles Davis「In a Silent Way」500円。
3rd district Galleryで林朋奈写真展「氣の果て」。
伊勢丹新宿店で宇野亜喜良のディスプレイを見かける。なかなかよい。
GUCCIでチームラボ「Infinity of Flowers」。まあ見に行くほどのものではない。GUCCIの客でないと見るや嫌味にならないようにギャラリーに誘導するGUCCIスタッフの優秀さがなによりの見どころ。
帰宅し、高価なステーキを夕食に。さすがにおいしいがそれでも昨日のタイ料理より安上がりだからいい。
妻が電話する声が癇に障る。