怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

多摩1キロフェス

雨の予報だったが昨日夕方になって曇りに変わった。そのためか、多摩1キロフェスの当日券は若干枚ではなくもっと多くなるようだ。
とはいうものの、あまり遅くでは不安だから当日券発売時間ごろに多摩センターへ。一度も来たことのないところで、駅を降りるといかにも丘陵を切り開いたようなニュータウンが広がる。
こうした人工的なエリアは大嫌いなのだけど、どことなくアメリカ的でアウトレットモールのような雰囲気もある大通りは、少し浮き浮きした気分になる。不思議なものだ。
行ってみると当日券の列が10名ほど。まあ問題ないですね。すぐにチケットを買ってリストバンドと交換。ライブの開始まで2時間ほどあるので、まずは裏側の公園を探索してみる。青々した芝生に木立と池、もとは雑木林でもあっただろうところが人工の自然に置き換わっているが、開発から長年経っているからか、それなりに馴染んだ風情もある。
ぐるっとまわりつつ、スタンプラリーのスタンプを集める。
大通りではいろいろとパフォーマンスもやるようで、なにやら賑やかでお祭り気分。いい感じだ。パンとコーヒーを買って公園で昼食。変にどこかのお店に入るより、こっちのほうが楽しい。
開場時間過ぎに戻り中へ。一番目から見ようという気合の入った客は少ないのか、三列目をゲットした。
最初がオープンリールアンサンブル。名前だけは前から聞いていたのでどんなものかと期待していた。オープンリールテープとPCを駆使したゆる目のサウンドで、新しさと懐かしさがうまい具合に交錯して楽しい。機材トラブルも武器に変える即興性もお祭りっぽいし、ルックスもいい。ライブハウスなんかで聞くより断然この昼下がりの野外だな。もうこれだけで今日のイベントが楽しいとわかる。
次がオオルタイチ。距離感とか密室感のなさとかあって、なかなか立って踊るのは難しいんだけど、でも心は踊ってた。
ここで休憩なので、駅前のブックオフへ。Cage the Elephant「Thank YouHappy Birthday」三沢洋紀「+5」各280円、Sarah Blasko「As Day Follows Night」ooiooKILA KILA KILA」各500円、荒木経惟「センチメンタルな旅・冬の旅」1410円。荒木経惟は少しヨレてるけど、250円引券をゲットできたので実質1160円と考えるとかなりお買い得。割合と文化度の高いブックオフで、それなりの層が住んでるんでしょうね。
ただこのビルにしろなんにしろ、やはり空き店舗が目立ったりしてさびれつつあるのがわかる。東京といえどもなかなか厳しいようだ。
戻るところでダンスをやっているのに遭遇。群舞のなかできちんとダンスを学んでる風な人は数名だけど、それでも数の力で迫力がある。いいものだ。
トクマルシューゴも音がお祭りっぽいのでちょうどいい。願わくばもう少し長くやってほしかったけど、まあ仕方ないね。
最後がDE DE MOUSE。いつもよくしゃべるデデさんだけど、今日は上機嫌でことのほか滑らか。チェロとクラリネットとサックスを加えた編成で、エレガントなデデさんは初めて見たけど、でもサウンドの根底にいつもあったのはこれだなという気がする。日が暮れてゆく間際の時間帯だったけど、あと10分でも遅ければちょうど暗くなる瞬間に聞けたので、それだけが残念。他のイベントとの兼ね合いもわかるけど。
このあとは演劇も見れるのだけど、僕としてはもうお腹いっぱいということで帰途に。さようなら、多摩センター。
帰り道で今度は駆け出しっぽいアイドルさんが歌っていた。がんばれ。
妻と待ち合わせてタイ料理。妻はパット・タイ、僕は魚とセロリの炒め物とごはん。いつも通り、丁寧でおいしかった。
なんとなく幸せな土曜日だ。