怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

bonstar×セノオGEE(≠灰汁)

一度家に帰り、夕食。妻が野球を見ずに帰ってきたので用意されていた。
片付けだけして渋谷へ。こんな時間だが渋谷に向かう人は意外に多い。
BAR EARに到着。席は埋まっていたのでもう少し早く来ればよかったかなと思ったが、結局何の変りもなかったのは、そのあとも続々お客さんが来て結局テーブルを出し全員立っても満杯という事態になったから。狭いバーとはいえ、これだけの人数が来るのはやはり灰汁の残像がそれほど魅力的だからだろう。
最初にbonstarがソロで。三台のターンテーブルを駆使した、ゆるやかで先鋭的なトラック。ああ、これだ、と思った。
セノオGEEソロは怒りのなかにも和やかさがあるのは、やはりこの空気のせいだろうか。bonstarがケンちゃんケンちゃんと語りかけ、セノオさんのほの暗い眼差しと対照的な明るさが灰汁だったのだろう。セメダイン氏のことは結局見れてないのでよくわからないが、早逝したことも含めそれは必然だったのかもしれない。
今日がちょうど一周忌というセメダイン。どんな人物だったのだろう。二十年来のつきあいだったという三人が灰汁として一瞬輝いたのは、今となっては歴史だ。
最後に二人でセッション。灰汁ではないけれども、やはりセッションすれば灰汁のような音ではある。スピーカーにもたれてぼーっと聞いていた。
正直なところ、なにしろ暑かったので気持ちよく聞けるというわけではなかったけど、そういう苦しさも灰汁なのかなと思わなくもない。
不思議な一夜だった。
最後にCD買って帰宅。
駅のスーパーでコロッケを買ったのだが、応対してくれたレジの女性が柔らかい笑い声の感じの良い人だった。なんだかちょっとうれしかった。