怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

たよりない現実、この世界の在りか

お昼から銀座へ。新橋で降りて資生堂ギャラリーへ。「たよりない現実、この世界の在りか」展がかなり評判が良いらしく、ない時間を無理して訪れたわけだが、なるほどこれは確かに刺激的だ。
まず資生堂ギャラリーへ降りる端正な階段が仮設階段に変わっている。ギシギシと軋む音は自分がすでに作品の一部になっていることを教えてくれる。暗い中を下りてゆくと、突然そこはホテルに変わる。銀座の地下に現れた、「Tayorinai Genjitsu」ホテル。シックで落ち着いたたたずまいのホテルの廊下をゆっくりと進む。時折きょろきょろした男女が幽霊のように現れる。彼らは資生堂ギャラリーの客ではなくこの作品の登場人物だと考えたほうがいいはずだ。(そういう意味では、たまたまだがギャラリー関係者が知人と思しき人と大声で話していたのは実に興醒めだった)
資生堂ギャラリーの普段の姿が当然の様に二重写しになり、ホテルの廊下は心霊写真のように頼りなく思われる。最奥にたどり着き、ホテルの部屋に入る。ほう、全くこれはホテルじゃないか。そう思い足を踏み入れ、ふとおかしなことに気づく。なにが起こっているのか。僕はどこにいるんだ。
仕掛けは実に念入りで、丁寧に設えられている。(ただ一点、テレビカードの販売機だけは病院用でしたが)
これはなるほど用意周到な地下回廊だ。来てよかった。
もしかしたら、いや多分気づかなかったことやわからなかったこともあるのだろうし、それは残念だが、といって事細かに解説されても野暮というものだ。これはこれでいい。
渋谷に出てバーガーキングで遅い夕食。食べすぎると血行に影響しそうなのでごく軽く。
ゆっくり食べてから眼科へ。待ち時間が長かったが、検査担当の看護師さんが丁寧にしてくれたのがうれしかった。結果は前と変わりないとのこと。最近左目が疲れやすいと感じていて戦々恐々だったのでほっとした。次回は12月。
思い出してフライングブックスに。小林大吾の新作を購入。限定盤は早々に売り切れたのだという。僕のようなエセファンなどの手に入るはずがないのだ。木曜にラジオ出演するそうで、それが聞けただけでも話しかけてみた甲斐があった。
ヒカリエのJR展、神宮球場を経由して新宿へ。JRの作品ってあのエディション数であの価格なのか。すごいな。
だいたいいつも通りくらいの時間に駅に着き、おかずが少ないとのことなのでオリジンで少し補う。スーパーは揚げ物一辺倒で種類も十年一日だが、その点オリジンは少量の惣菜を補うのには確かにちょうどいい。美人もいるし。
帰宅して夕食。
家に帰ってから、新宿と渋谷にそれぞれ用事があったのを思い出したが、やれやれだ。
遅くに妻が帰ってきていろいろ。