怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

縹渺〜巧術其之伍など

お昼に昨日買っておいたサンドイッチを食べ、表参道へ。GYREで若手作家のオークションをしていたが、自分の好みとは傾向が違うのでほとんど流し見。
エスパス・ルイ・ヴィトンへ。雨なので入口にいる男性店員さんが傘袋をくるくる巻いて入れやすくしてくださり、女性店員に行先を聞かれる。恥じ入ることなどないのだが、でもお客様とはいえないのにこの丁重さはこたえる。
今回の展示はスティーブ・マックイーン「Ashes」。それなりに感じるところはあるものの、一種の短編映画でありアートとしてみるには少し無理があるように感じられた。
そこからスパイラルで「縹渺〜巧術其之伍」展。この展示は「驚異的な手技」というテーマが据えられているが、そうした面からアートを見るのは僕は不本意だ。精緻な技巧だからこそ実現できるアートもあるとは思うが、それは本質ではないし、ましてやそんな切り口で雑多な作家を集めても。ただ、場所柄そうしたものを喜ぶという側面はあるのだろう。
僕はマリアーネさんの作品が出ているということで足を運んだのだが、その甲斐のある一品。昨年大阪で展示されたものだそうだが、横長の画面に描かれたものは、マリアーネさんとしてはむしろシンプルなのに色使いや構成がいいのか、目を引き付けて離さない。
それ以外にもたとえば牧田愛など面白い作品が見れた。また先日のMOTアニュアルで展示されていた高田姉妹の作品がそのまま展示されており、この展示の格ってどのあたりなのかわからなくなった。
そこからぶらぶらと青山霊園へ。雨の霊園は墓参も少なく、また雨に濡れた木々や墓石が美しくて散歩にぴったり。音が吸い込まれていくようだ。きっとどこかにカタツムリだっているだろう。素敵なひとときだった。
国立新美術館で「イメージの力」図録。
帰宅すると思ったより遅くなってしまい、夕食は妻主導で作ることになっていろいろ怒られた。
夜は日曜の通例として夜更かし。いけませんねえ。