怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

清澄白河のアートと八丁堀の音楽

考えた結果お昼はパンに決定。そして再び考えた結果、天気がいいから公園で食べることに決定。
東京都現代美術館の隣の公園でパンと缶コーヒーの昼食。割とこういうのが好きなんだが、SadKeanuとか言われたりするところをみると世間的にはそうでもないのか。
食べ終わってから「MOTアニュアル2014 フラグメント―未完のはじまり -」展。あまり予備知識もないままにやってきたわけだが、それがよかったのかほどほどに楽しめた。
展覧会の基本的なトーンは、日常生活のごく普通のものごとに少しだけ手を加えて異化させることでそのズレを楽しむというもので、現代アートの基本のようなもの。吸盤に切り込みを入れて江戸切子とか、ボトルの表面を削ることで美しく変容させつつそのボトルの本来の姿をぼんやり浮かび上がらせる作品とか。どの作家のどの作品もいいなと思ったなかで、自然の風景画をいくつか立体的に配置することでまるで森の中に身を置いているように感じさせる吉田夏奈の作品は面白かった。いや、どれもよかったんですけど。あと、パラモデルに新しい方向性が見えてきたような気がしたのも収穫だったかな。林さんが公開制作していたけど、ちょっと作ってすぐいなくなってしまった。
コレクション展は、1階は前回と同じ。手抜きか。2階は篠原有司男や横尾忠則などおなじみの面々が揃っていて新味がなく、特別展示の新収蔵品新保朋子「BIRTH」がまあよかったかな。しかしこれ展示するのは細心の注意が必要なうえにうっかりすると大破しかねないから大変だな。もしかしたら展示は稀になるかもしれない。
無人島プロダクション松田修展。アイデアがあまり練れてない感じがした。
シュウゴアーツは金氏徹平。初日だったようで、コレクターが商談しているせいかどうも刺々しくて鑑賞できる空気ではなかった。いや、そっちが本当なんだけどね。まあでもコレクターにはなりたくないなとつくづく思うわけでした。
Sproutは服部憲明の個展。前回の個展とはがらりと作風を変えていて、グループ展でも見せていたカッティングの絵画作品。これはこれでいいんだけど、なんだか作家の個性が見えにくくてどうなんだろうか。感性は好みではあるんだけど。
この丸八倉庫ビルはギャラリーがもう2つほどあったように記憶してるけど、移転したのか改装なのか少し寂しくなっていた。
歩いて七針方面へ。先に新川小町食堂で夕食。
最初はT.T.端子とダイバダッタブルース。どことなく歌謡曲調でありつつサイケデリックな演奏で満足でした。
次がドウオカタケシと縄文時代。これがまたアシッドサイケな感じ。初見でしたが気に入りました。
3番目がnan!ka?。面白いっちゃ面白いけど、僕からすると音楽としては成立してないような気がして、そこが不満ですかね。
最後がリリィズから西之原由貴。ソロだとかなりオーソドックスなフォーク弾き語りになってしまい、もう少し伴奏があった方が良さが出るのでは、という気もした。難しいもんですね。
遅いし家が遠いのでさっと引き揚げ帰宅。
欲張りにあれこれ楽しんだので疲れた。