怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

昔ながらのおそば屋さんを経て奇妙礼太郎ソロ。

キャッシュカードでお金を下ろす。小遣いを使い込み過ぎな自分よ。
夕方、新宿三丁目で降りてphotographer's galleryと3rd District Galleryをまわる。笹岡啓子さんはFishingが良かったが、この「Difference 3.11」シリーズはたぶん単体ではなく継続して見ていかないと作家の意図は伝わってこないのだろう。
小田急で頼まれものの江ノ電サブレを購入。
のんびりと新代田まで移動し、妻と待ち合わせてコミューンへ。ピピカレー亡き今、食べるところがない。香家が復活していたのだが、ここは量が少なくて空腹の日には向かない。というわけで、僕の主張が通りやぶ重へ。見るからに不安なお店だが、一応お客さんも入っているし、後悔するにしても行ってみなけりゃわからない。思いきって中に入る。
中はもう昔ながらのそば屋で、石油ストーブが焚かれてブラウン管のテレビが現役で古いガタガタするテーブルと椅子。お品がきはいかにもで、新メニューの貼紙はかなり古い。ちょっとまあ感激な風情。お婆さんは腰が曲がり、ゆっくり動いてお茶を持ってきてくれる。今時はどこもほうじ茶などを出すが、ここは緑茶。それだけでもうれしい。
少し不安はあったが、もつ煮定食、妻はエビカツ煮定食。不安は的中した。ご飯が古い。まあそうだよな、と思ったが、細かいことは考えずに口に放り込んだ。もつ煮は美味いし、妻が言うには漬物もおいしいそうだ。味噌汁は薄くて、これ怒る人もいるかもしれないが、僕はこのほうがありがたい。出汁はちゃんと効いてるし。
食べ終わるとご主人がお茶を持って出てきて、天気の話をひとくさり。新潟のご出身とか。昭和10年生まれ、昭和43年に調理師免許を取ったご主人。とっくに隠居している体だろうが、それでもこうやって店を開けているのは楽しいからだろう。お客さんとお話しするのが本番。それでいいと思う。妻も気に入ったようで、また行きたい。次はご飯ものは避けるけど。
店を出たらすぐコミューン。なんと行列。開場待ちって正気かよ、と思うが、それが今の奇妙礼太郎なんだろう。
今日の奇妙さん、終ったらラジオ出演という高揚感のせいなのか、絶好調。いい時の奇妙さんは初めて聞く歌い回しが連発されるが、今日がまさにそれ。アドリブもトークも最高で、僕もトークにちょっと参加できてうれしかった。おなじみ曲の多い後半より前半のほうが好きだったかも。なんにせよ満足。チケット代上がりすぎなコミューンだけど、それでも値打ちもののライブではある。
ご機嫌で妻と帰宅。