怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

虚ろな風景

妻の提案で実篤公園に散歩に行くことになった。
早起きしようとは言ってみたものの、日曜なんていつも寝坊しているのでどうなるかと思ったら、平日並みに目が覚めた。やればできる。
妻が場所は知らないが経路案内があるというので信じて出発。少し迷ったがなんとか到着できた。ただ、通用門が閉まっている。早すぎたのかもしれないということでそのまま引き返す。ただ、公園ではなくてもそれなりに爽やかな空気の中を歩いたので気持ちいい。帰宅して朝食もおいしく食べたし、悪くないかも。しかしせっかくの公園を朝閉めてるってもったいないね。
帰宅途中に買った石坂製麺の地粉うどんを昼食に。量多い。500gといいながら、水分は少なめで乾麺に近いのだろう。
食後栗を食べてから馬喰横山のCASHIへ。北加賀屋クロッシングを見る。会場が二分割されているせいか、どうもピンとこない。
馬喰横山は繊維街で、平日でもいささか寂れかけた感じではあるが日曜はひっそりしている。休日出勤などないのだろう。シャッターの下りた古ビルが並んでいて、どれも築40年くらいか。小さくもなく大きくもない、個性のある顔をしている。日頃は会社員に使われて個性のない実用品だが、休日には自分の顔を取り戻しているように見える。正月もそうなのだが、無人のビル街はとても魅力的だ。レジ袋がかさかさと転がってゆく。曇り空でそこそこの肌寒さという気候も絶品で、ギャラリーよりそちらに感じ入った。
新宿三丁目で降りて世界堂で額縁の品定め。これかこれかこれだろうとは思うが、自信は持てない。難しいものである。
途中から電車に乗ってきたおっさんが、スマホがどうだとか京王は乗客の顔がどうだとか大声で言い始めた。こういう気違いはたまにいるのだが、せっかくなので降りるときに顔を覗きこんだら一瞬怯んでいた。たいていの人は目をそむけるので益々調子に乗るのだろうから、時々は誰かが嘲笑ってやるのがいいのでは。
夕食は干魚とうどんなど。正直腹いっぱいです。
夜、ようやく作品が到着。紙袋に包まれているのには一瞬驚いたが、物に支障なければなんだってかまわない。こういうところはいわゆるギャラリーとは違うのだろうし、そこを節約して価格や作家への還元に反映されるならいいことだと思った。
早く仕上げてしまいたい。