怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

TRANS ARTS TOKYOからのDE DE MOUSE

朝から小川町へ。TRANS ARTS TOKYO 2013の続き。
まず一番早くから開いてるWATERRASの展示。どこにあるんだろと相当うろうろした。巨大編み物がぶら下がってるのを見つけるまで一苦労だった。
続いて旧東京電機大学7号館地下へ。ところが今日はイベントとかで見れないという。なんなんだ。仕方なくその向かいのKANDADA 3331で徳川将軍 菓子づくし十五代という企画を見る。着想はなんてことはないんだけど、ここまで突き詰めるとなんでも面白くなるものだなと思う。けっこうご年配のようだが、それでこの執拗なこだわりは頭が下がる。
次は錦町TRADSQUARE。あんまりどうってことのないインスタレーション
空腹になったのでキンチンジローで唐揚げ・コロッケ・白身フライの定食。特に期待もないし失望もないという感じだ。やけに賑わってるし年配の方が多いなと思ったら、古本まつりというのをやっているようで、各古書店がセールをしたり出版社もワゴンセールをがんばっていた。たぶん返品本なのだろうが、スタンダードブックストアのようなけった糞悪い喫茶店が返品した本が半額で売られるのだろう。ああ胸糞悪い。今日も売りものの上にバッグを置いてる奴を見かけ、本を大事にしない奴は許せない。
僕はといえば、あまり踏み込むと財政にかかわってくるのであまり深くは関わらず。早川書房がサイン本を売ってたのはなかなかやるなと思ったし、この場でサイン会やってる出版社もいて、みなさん強かである。作家さんも大変だな。
ここはむしろ屋台とかで買い食いが正解なんだろうな。それはそれで楽しそうだし。
篠木ビルへ。ここの見どころはなんといってもキュンチョメ「re:侵入者」。空間制作と映像作品を組み合わせ、どぎつくも感傷的。目がうるんでくる。あの事故を作品にした作家は数多いが、作品としてしっかり昇華されたものは稀だろう。キュンチョメ、本当に素晴らしい作家だと思う。もちろん「お守り」は持って帰った。
長島ビル。特にこれというわけではないけど、まずまず面白かった。
青山ごはん亭ビル。こちらもまずまず。川上秀行の作品がクスッときた。
暗くなったところで法政大学へ。電車を乗り過ごしてしまったと思ったところに、開演時間延期を知る。野外から室内になったらしい。天気予報で怪しそうだったんだから、早く判断するべきだったんじゃないの、と思うが仕方ない。神保町のTAT会場へ向かう。
EDITORY神保町会場ではちょっとわかりにくい作品が並ぶが、居合わせたアーティストさんがいろいろ解説してくれて、そう言われると少しづつ見方がわかってくる。なるほどなあ。昔なつかし、にわかせんぺいが置いてあったので聞いたら、アーティストの有江博之さんの家族からの差し入れだそう。それを教えてくれた橋口敏江さんも福岡出身だそうで、ちょっとうれしかった。
その流れで美学校へ侵入。ここも居合わせた学生さんがいろいろ教えてくれた。室内は美術室をハードにしたような感じで、「松蔭私物」(松蔭浩之?)と書かれた段ボールがあったり、黒板に講義の跡があったりとなかなか見がいがある。意外と楽しかった。
で、法政大学へ。模擬店などはもう撤収に入っている。
最初は画家。まあパーティバンドなんだけど、楽器が生きてない感じがある。イマイチかなあ。
続いてヤセイコレクティブ。エレクトリックジャズの要素が強い、尖鋭的な音楽で、これはなかなか聞かせてくれる。よかった。
最後DE DE MOUSE。今日は+Drumrollsということでツインドラム。ツインドラムだとロック寄りなのかと思うとそうではなく、ドラム二人で同じビートを叩く(多少のズレをもって)ことで、むしろ非常にDJ的。踊らせるといよりは聞かせるDJで、へえ、という感じ。僕はやはりドラム一人のが一番好きかも知れない。
始まりが遅かったせいで終わりも遅く、帰ると妻がご立腹。ごめんなさい。