怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

DE DE MOUSE to milkyway planet tour@北とぴあ

午前中、ヴァネッサ・パラディが2010年にベルサイユ宮殿のオペラハウスで行ったライブを「Une Nuit a Versailles」を見る。アルバムを1枚持っているだけだから曲の大半は知らないわけだし、バンドメンバーも全く知らない。ただ、息のあった腕のいいミュージシャンを起用しているのはすぐにわかるし、映像化のスタッフも相当力を入れているのもわかる。いったいカメラを何台使ってるんだか。凡百のライブ映像とは全く違い、きちんと作品になってるので見ごたえがある。見たら消してしまおうと思ってたが、ちょっともったいなくなった。それにしても無粋なのは腰に付けたモニター受信機だなあ。
お昼はいなばのタイカレー赤。赤は久しぶり。好きではないけど、まあ悪くもないかという感じ。
午後からお出かけ。岩本町から秋葉原。まあいつもの感じ。平日行くとほんとオタクの山だけど、土日は多少マシである。多少。
アーツ千代田3331へ。お盆休みのギャラリーも多かったがMORI YU GALLERYの「ヴァレリオ・ベッルーティ個展」が良かった。一見、わりと素朴なタッチで描かれた子供の絵で、こういうのは基本的に嫌いなんだけど、作品に向き合ってみるとぐいぐいと迫ってくる力強さがある。同じようなものをなんとなく描いている作家もたくさんいるだろうと思うけど、その差を思い知らされる。
御徒町へ。ブックオフがあるんならもう少し早めのスケジュールを組むんだった。
王子に到着。足早に北とぴあへ。6階に上がるともうずいぶん行列ができていた。しばし待って開場。
プラネタリウムに入ったのってもう何十年ぶりだろう。機械は見たところ昔と同じようなもので、ドーム型の天井も同じ。ただ、ずいぶん小さいなと思った。記憶の中のプラネタリウムはもっと大きいものだった。
このデデマウスのプラネタリウムライブは一昨年くらいからやっているもので、前から来たかったんだけど色々あって今日が初。今回も追加含めて4公演完売で、まあ150席くらいしかないとはいえ、4回だと600人だから結構な売れ行き。人気あるから期待も高まる。
会場も提灯や何かをあしらったりして楽しげだし、いい雰囲気だ。
真っ暗になってスタート。盆踊りなどのSE入れながらのライブ。ただ、座ってデデマウスのライブという違和感と、星空が意外に効いてないというか神経が音と星空に分散してしまって相乗効果が感じられない。どうももやもやしたままの1時間。評判の良い企画なので、今回が特に出来が悪かったのか、僕に良さがわからなかっただけなのか、その辺はちょっと気になるけど、次回はパスしたほうがいいかもしれない。
終演後昨日から販売のライブ会場限定CDやグッズに長い行列ができていたので横目に見ながら会場を後に。
都電荒川線の停留所へ。王子の駅周辺はずいぶん古い建物もあったりしてなかなかいい雰囲気。こういうところで暮らしたいな。
ゴトゴトと池袋へ。電車は新しくはないがそう古くもなく、東急世田谷線よりはノスタルジックなんだろうけど、あっちの新しい電車が醸し出すミスマッチ感も悪くないですよ。人が多いし光をさえぎるためにほとんどブラインドが下ろされてて車窓風景を楽しめなかったのが残念。
池袋の三浦のハンバーグで夕食。まあまあおいしい、って感じかな。サンシャイン通りはやけにたくさん人がいるんだけど、そう目立った商業施設があるようにも思えないのが不思議。渋谷あたりより多いくらいに見えるのに、なんなんだろう。
パルコの屋上へ行って席取り。だいぶ埋まってたけど一人だからそこそこいいポジションにしっかり確保。で、ディスクユニオンへ。今日もセールをやってたけど、時間の制約はあるしあまりいいものも見当たらず、残念。あと、ここは上の階にオタク関連の店があるので、いつもそれっぽい女性がエレベーターを乗り降りしている。それで困るのがなぜか荷物多い人が割といるし、来店者が多いのかそっちで定員になっちゃったりするし。
急いで戻って席へ。今日はどうも持ち込んだものを飲み食いしている人が多くて、なにかげんなりする。いや、持ち込み可だし、僕もすることあるからいいんだけど、あれもこれもっていうのはちょっと。
という中で「サマーウォーズ」上映開始。よく知らないけど割と人気のある作品らしい。
ただ、僕からすると、なんだこれ、っていう程度。まず設定おかしいでしょ。「学校一人気で」「またいとこから熱烈にラブコールがあって」「美人と言われてて」、そんな女の子が自分の魅力にあれほど無自覚な行動なんかするかっつうの。馬鹿馬鹿しい。
そういうキャラクターにしたいんでしょ、それがウケるんでしょ、というのはわかる。ウケてんじゃねえよ、馬鹿。ほんと白けるよね。
まあほかにも人物造形にいろいろ言いたいことはあるんだけど、ある程度人間関係・コミュニケーションを題材としながら、実はそのコミュニケーションを為す主体である人間がぺらっぺらで現実味がなくてお花畑なんだからどこを評価すりゃいいんだか。
まあそんなわけで企画・脚本等々に関しては酷い代物なんだけど、救いもいくつかあって、声優陣とカメラワークはなかなかだったと思う。
制作者たちの誰がアホなのかは詮索してもしょうがないというか、要は馬鹿なオタクを騙して金が入ればいいっていう割り切りもあっていいわけだから。見に来た僕が悪かったですね、はい。
あと、斜め前の席にいたカップルが両脇に荷物を置いてて、ほぼ満席のこの状況を考えろっていう話です。あの手の非常識な人間は他人に嗤われていることに気付かないんだろうね、ずっと。
余韻は一切なく帰宅。まあでもソラパルコの皆さまにはありがとうですね。個人的には映画よりもエレクトロニカのライブなんかがぴったりだと思いますけど、人は集まらないかもなあ。
ライフで明日昼用の買物。