怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

病院、アンドレアス・グルスキー、熱波

朝から病院へ。
いつもより少しだけ出遅れたら、なぜか患者さんが多い。出遅れてはいけないのか、それとも今日が特別多いのか。おかげでかなり時間がかかった。採血は担当の看護師さんがぶっきらぼうでしかも痛く、どうもついてない。大変な仕事なのはわかるけど。
ようやく終わって屋上で和むつもりだったが、季節柄かサラリーマンが煙草を吸いながら憩ってる。僕も外来だからアレだけど、完全に部外者じゃないすか。心が安らがないので早々に降りてきました。
お昼になったので近くの浜勝で定食。さすがに空いているが帰るころには満席だったから人気あるなあと。あとここは店員さんが丁寧で丁寧で、もう少しぞんざいでいいですよ。
国立新美術館へ移動。アンドレアス・グルスキー展。写実の最たるものであるはずの写真、対象は海や山や道路や建物。どう考えても風景写真であるはずなのに、作品として示されるのは風景以外の何か。抽象的な美の世界、例えばモンドリアンのような美を表現するために用いられているのがアパートであるという面白さ。空港が撮影されているのだと頭では認識しながらも、心は空港としてはぜんぜん鑑賞していないという現象。これは素晴らしかった。あまりに素晴らしすぎて、ちょっと疲れるのが玉に傷ですね。図録を買おうかと思ったけど、あのサイズでは全く魅力がなく、作品の追体験は不可能なので見送り。しかしポスターですら5,000円って舐めてるなあ。図案が好みでなかったから買わないけど、好みだったら買うかもしれないところがまた怖い。
渋谷へ。アンケート調査に答えて図書券をもらったが、結構面倒だったな。
ヒカリエで内藤ルネ展。カワイイというよりは、今見るとレトロ感が強い。レトロカワイイというところか。趣味ではないけど、好きな人は好きだろうなと思う。
小山登美夫のほうは特筆なし。
イメージフォーラムへ。なんだかんだと初ですね。今日は「熱波」鑑賞。白黒スタンダードであるがレトロ感はなく、非常に現代的な感性で綿密に作り込まれている。感情を排した物憂げなモノローグで語られるアフリカの一場面。非常に魅力的で面白い映画なんだけど、字幕がいまひとつうまくないように感じたのはポルトガル語というところに原因があるのだろうか。
満足して帰宅。病院にかこつけて一日休んだ甲斐があったというもの。