怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

シガーロス@武道館

夕方九段下へ。ぼんやりしていたら2駅も乗りすごしてしまった。
初めての武道館、道端では連れを待っているのか人がうじゃうじゃいる。城門をくぐって中に入ると物販があるが列ができているし特に大したものがありそうでもないので横目で見ながら通り過ぎる。
割と古びた感じの通路をくぐって中へ。ドームより少しこじんまりとしたアリーナとコンパクトなスタンド席があり、遠いといえば遠いが極端に広いわけでもない印象。「月刊武道」の広告が出ているのが笑える。
アリーナの端っこなので先客は当然中央寄りに溜まっていて、僕もそこらに。
そしてシガーロスの面々が出てきてスタート。最初は薄い白幕の向こうでの演奏で、これが照明効果を抜群に発揮していて物凄い。演奏姿がはっきり見えないのはもどかしいとはいえ、このまま最後までやってくれてもいいんじゃないかと思ったら2曲目中に幕が落ちて、ほっとしたような残念なような。ただそれからも照明と映像は物凄い凝りようで、演奏以上にそのインパクトがすごい。
しかし演奏面といえば、いや演奏ではなく音がひどく悪い。音像がざらざらしている典型的な「悪い音」。普通のロックバンドとしてもちょっとどうかと思うくらいだが、ましてそれがシガーロスときたら、もう不満で不満でどうしようもない。かなり苦痛。Twitterを見ると終演後はほとんどが音も含めて大絶賛、音への不満は遠慮がちにほんのわずか見られた程度だった。ただ時間を置いて再度見てみると、不満を述べている人が増えている印象。これは冷静さを取り戻したせいなのか、率直な感想を書くのをためらわれていたがほかの人のを見て便乗したのか、自分の耳に自信が持てなかったのか。
ただそれでも音への不満を述べていない人の方がずっと多く、確かに位置取り次第で音響は変わってくるからあり得ないことではない。ただ僕の聞いたあの音はポジションを変えても絶賛する可能性はほぼ無いと思う。もしかするとだけど、圧縮音源を質の悪い装置で聞くのが当たり前になっているご時世が根底にあるのかもしれない。
演奏としてはそんなに悪くなく、特にヨンシーがギターを持ち上げてギターのサウンドホールあたりに向かって歌って音を変えていたプレイが印象的。あと弓で出してるノイズと。
ただ、最後まで音が気になったのと、係員がばたばた通路を行き来するのと、写真を撮ってる輩が気になるのと(それでも僕の周囲は少なかったのかもしれないが)で、満足できるライブ体験にはならなかった。
こんなだったらもうシガーロスはライブに行かずにCDとDVDだけ買えばいいかもしれない。
これから名古屋福岡神戸と続くけど、せめてもう少し良い音になりますように。
2時間弱の演奏が終ってさっさと退場。規制などされずにさっさと外に出られるのはいいね。
駅に着いたらちょうどスーパーが閉店直前だったので少しだけ買って、作り置きの焼きそばとともに食べて夕食。