怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

アンデパンダン・スカラシップとか丸尾丸子さんとか

朝から小川町へ。新宿・神保町とディスクユニオンを巡っても見つからなかったよしむらひらく「2011」リイシュー盤を見つけてゲット。500円。もしかすると最後の1枚だったかもしれない。ほかにTEI TOWA「BIG FUN初回版」800円。
秋葉原へ歩く途中に湯島聖堂があり前を通ってみる。という以上のものはなにもないのだが。
秋葉原ではいくつか店をまわったが、結局あきばおーICカードリーダーを970円で購入。対応OSが10.6までしか表記されてないのが気にかかるが、まあなんとかなるでしょう。
アーツ千代田3331で「アンデパンダンスカラシップ」展。日記を確認すると昨年見に行ったもので、9人のうちSari Doi、島本了多、中村将志と宮本和之は確かに記憶にある。渡部剛はむしろTRANS ARTS TOKYOでの展示が印象に残ってる。こうして選ばれているということは、あの大量の展示から記憶に残るべくして残っているのだろう。
渡部剛はもう一度見たいと思っていたので丁度よかった。TRANS ARTS TOKYOでのほうが場のすさまじい磁力のおかげで作品の力も倍増していたが、今回のものもよく、今後が楽しみな気がする。
中村将志は単純な着想を愚かしくも全力でやりきったところが面白く、そこを賞したい。
昨年の展示では全く記憶になかった竹浪音羽は、飄々としつつも厭らしくまとわりついてくるところがいい。作品の一部は購入できるとのことだが、買うならこの人だろうと思った。ただ、妻には理解されないだろうな。
山田健二の「BSIM」展はうまく動作せず、拍子抜け。
新宿で所用を済ませて帰宅、ピビンバを食べる。
夕方高円寺へ出かける。
最初にアニマル洋子へ。まあ何もないのだけど、いつか発見があるような気がして巡回コースから外せない。次に中央書籍。寒いので暖をとったような。十五時の犬で澁澤龍彦「西欧文芸批評集成」400円。このあたりでそろそろ時間となり、寒さもあってペンギンハウスへ。早めに行ったおかげで席に座れて正解でした。
最初がなぜかマミミフォークソング。ゆるくポップなうたもので、こういうのは大好きですね。よかった。
次がジョンのサン。名前は前から知ってたけど聞くのは初めて。これがまたベアーズにいそうな、というのは褒め言葉ですけど、面白かった。センスの問われるこういう音楽を堂々とできるところがすごい。
三番手が丸尾丸子さん。今日も矢田伊織さんのベースとT.T端子さんがサポート。この組み合わせ、大阪では一度も見なかったけど非常にいいです。矢田さんの通低音的ベース、端子さんのガラスのようなギター。あの音色は例えば「瓦礫の上」などで歌詞のイメージを増幅させてくれて、一度聞くと欠かせないような存在感がある。今回は口笛少なめだったのが残念です。あと、一曲目の「皮膚」が名曲でした。丸尾さんは曲名をあまり言わないイメージがあり、ましてや演奏開始で言うのは記憶にないけれど、言うだけのことはある。
最後はKate Sikora。真っすぐなインディーポップでちょっとスウェディッシュらしさもあり、へええという感じ。こういう人がこういうとこで活動してるというのがちょっと意外で、世が世ならメジャーでバリバリやってるんじゃないだろうか。世の中広いなあ。
最後はKate Sikoraにマミミが加わってのセッション。これがまた最高によかった。
僕は丸尾丸子さんさえ聞ければ満足という気持ちで来たわけだけど、終わってみれば出演者全員が素晴らしく、一瞬も無駄な時間はなかったと思う。ぎゅっと凝縮された、すばらしい3時間。これはいいイベントだったし、いいイベントにたくさん人が来たこともうれしいことだと思う。満員だったし。
帰り際丸尾さんと矢田さんが見つけてくれて、おかげでお土産を手渡せてよかったです。喜んでくれてもくれなくても、またライブをやってくれればうれしい。
帰宅してぜんざいが夕食代わり。
ズボンズから帰ってきた妻に話すと、関西から来てるならうちに泊めてあげればいいのにと言われたが、女性にそれを言うのはハードル高いです。