怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

見たことないうた、聞いたことないそら

朝はまたぐったり。買物とかはしたけれど。
お昼ににゅうめん。
都庁でパスポートをもらう。人がいなくてすぐにもらえてよかった。
法政大学へ。
こちらは場所のせいか大学の規模のせいか人がやたら多い。狭い敷地ににょきにょきビルが建ち並んでいて、僕にはまるで大学らしく見えない。こんな狭い空間にたくさんの人がいるといろいろな軋轢もあって、僕が過ごしたような時間はないのかもしれない。
早く着いたので一回りしたりして、最初が王舟バンド。ソロではてんで見たけどバンドセットは初めて。バンドセット、すごくよかった。細かい音の重なりが世界を形作る様子は見ていて心が震える。音量は小さいのにここまで人の心を動かすのは普通じゃない。素晴らしいライブだった。でもソロは王舟さんのあの声がじっくり堪能できて、ソロはソロの良さがあるのでどちらもまた聞きたいですね。
続いてたぶんPUNPEEだろうと思っていたらいつまでたっても始まらず、おかしいなと思っていたら曽我部恵一バンドが準備を始めたのであわてて前へ。曽我部さんは相変わらずハッピーで体を委ねられる。ちょうど夕方の陰りゆく空の下で聞く曽我部さんの歌が気持ちいい。選曲もちょうどよかった。
アンコールはアカペラのmellow mind。会場の空気はセピア色になった。
法政大学ではたこやきやタピオカミルクやなんかを食べたわけですが、一番面白かったのが妻が49歳と言われて怒ってたことですね。
終わったのが5時半すぎで、予定では40分だったのが少し早い。予定ったって実際は6時近くになるだろうし、だったら國學院なんてとてもいけないなと思っていたが、なんとかギリギリ間に合うのではと思い、ダッシュで駅へ。走ったおかげで丁度電車に間に合い、そこからなんとか表参道まで行き國學院の体育館へ。中に入ったのが6時10分で、丁度人さらいをやっていた。
それはいいのだが、びっくりするくらい音がひどい。大きな体育館だから難しいところもあるのかもしれないが、聞こえるのはギターばかりですさまじくバランスが悪い。ボーカルに至ってはほとんど聞こえない。フリーライブだしいろいろ制約もあるだろうと思うが、これを壊れかけのテープレコーダーズだと思われたら心外だ。こんな音でやらされるミュージシャンが気の毒。後ろのだっさい立て看板を作る暇があったらさ、まあいいけど。
とはいうものの、暴れまくるギターの音はそれはそれで気持ちいいし、今日しか聞けない音もいいか、と思っていたところでスタッフから中止の合図。20分の時点であと15分と紙が出ていて、今30分だからあと5分あるはずだし、コモリさんもそのつもりでやってたと思う。どうしても30分で厳守なら25分に伝えるとか、いろいろできたと思うんだけど。納得いかない表情のコモリさん、弾き語りならどうかといろいろ提案しつつもダメと言われると仕方ないねと大人なしのさん。僕は全然不完全燃焼で、そこへコモリさんがアンプラグドで「見たことないうた、聞いたことないそら」を歌い始めた。その歌に最小限の音で合わせる3人。この1曲に今日のライブのすべてが詰まっていたと思う。最初をどれだけ聞き逃していたとしても、音がどれだけひどかったとしても、この歌を聞けた僕は幸せだと思う。来てよかった。なんというか、すべてを越えて胸が熱くなった。
歩いて渋谷まで行って、WWWでチケットを買って帰宅。
体調は悪かったはずだけど元気がでた。
法政大学の皆さん、國學院大學の皆さん、いろいろ不手際もあったかもしれないけど、でもありがとう。それが一日を終わっての気持ちです。