怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

余計なお世話

先日のワニのいる生活のライブのことを反芻していたところ、昔ソウルフラワーの中川敬が「フェスなどの1曲目は抑えた曲調でいく」というような趣旨のことを話していたことを不意に思い出した。具体的に言うとロンドンデリーなどだ。ミディアムテンポのいい曲だが、大盛り上がりするようなことはなくSFUの実力を発揮する曲ではない。そういうのをあえて1曲目に持ってくる理由は、バンドにそれほど興味がなく冷えた客席をSFUのところまで引き上げる役目、ということなのだろう。最初から海ゆかばをやっても今までの温度と違いすぎては盛り上がれない。「届かない」のだ。だから抑えた曲で体がゆらゆら揺れるような自然についてこれる曲をやって温度を引き上げ、その次の曲でまた引き上げる。ギアチェンジですね。そうやってトップスピードまで持ってくれば、海ゆかばが絶大な力を発揮する。絶対盛り上がる。そういうことなんだと思う。
僕がそんなことを考えてる意味がないし立場でもないし、なんだけど、こういう人の心理を読んで誘導するのはビジネス面でもあることだし、巧拙もある。僕はプレゼンや会議で心理誘導していくテクニックは意識していて、それが効果を発揮した経験は何度もある。そういう基本的な部分ではミュージシャンもビジネスマンも実は似たような素質やテクニックを要求されているのかもしれない、と。あんまりあからさまだと逆効果というのも同じかな。あと、中身がいいのは大前提とか。小手先のテクニックだけで勝てるわけないし。

ポールダンスの選曲は難しいな。やらない人間には無理なんじゃないか、これ。