怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

朝、電車が空いている。思いがけず座れたので夷斉狸言を読む。こちらは夷斉筆談よりずっとくだけた随筆で、石川淳らしい切り口にニヤニヤしてしまう。僕にはこの程度がちょうどいい。といっても、これでも文學界に連載されたものだからそれなりの格ではある。
午後大阪医療センター。今日も散瞳されてしまったので待ち時間に本が読めない。そして林田先生が転勤されてしまったので、代わりの福井先生がなんか相性がよくない。適当というか。次回以降は近視性緑内障もわかるという先生になった。よかった。でも次はあるんだろうか。
散瞳で強い日差しの下を歩くのは結構つらい。しかも天牛も休み。播磨屋ステーションで小憩するも、本が読めないのでどうしようもない。
帰宅して洗濯物のとりこみとかご飯焚きとか。
暑いがエアコンは使わず。ある程度我慢するのが夏の過ごし方。
夜、先日買ったコルトレーンの「バラード」を聴く。筥松に住んでいたころ、近くにあったレンタル屋さんで借りてカセットテープにダビングした。当時は何もわからないから、名盤ガイドみたなものを参考にして借りてみたはいいものの、「至上の愛」あたりは前衛的すぎてさっぱりわからず、一方この「バラード」はとっつきやすくて繰り返し聴いた。そのレンタル屋(名前なんだったっけ?)は突然閉店し、会員は近くのYOU&Iに振り替えられたが、そちらは品ぞろえは多いものの、チェーン店にありがちな平板な棚でこだわりや熱が感じられず、自然に足が遠のいた。閉店するときにベンツか何かの高級車が店の前に停まっていて店員さんと話している風だったし、店の感じからも特に赤字ではなかったと思ったのだけれど、どうしてだったんだろう。ただ、ああいう店はその後どんどんなくなっていったから、遅かれ早かれではあるんだけど。あそこも道が拡張されて風景はすっかり変わっているんだろう。