怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

澁澤龍彦「古寺巡礼」読了。近畿の寺社を主に取り上げているので思うところも多い。ただ、これをなぞってどこか行くかといえば、どうかなあ。そういう人間ではないからなあ。でも、一種の観光ガイドとしても実によくできており、澁澤龍彦関連というだけでなく拾いものであった。
午後、ブックオフ、ゲオ、らーめん工房龍を巡回。収穫は何もないのだが、龍はやはりうまかった。記憶の中ではまずまずおいしいという程度だが、実際に食べると滅法うまい。こんなにうまかったっけ、という以上にうまい。店主は相変わらず男前で、しかも全然年をとらない。店を大きくしようとしない商売っ気のなさといい、不思議な好漢である。
京極夏彦陰摩羅鬼の瑕」を読む。犯人わかっちゃった。経緯も。たぶん京極夏彦流の筋立てに慣れてしまったんだろう。だがこの筆力はすごい。ちょっとした挿話が短編小説くらいのボリュームがあり、それをまたすんなりと読ませてしまう。見習いたいなあ、と何のとりえもない僕は思う。