怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

偏執的に

ガス・ヴァン・サントの新作「パラノイドパーク」が今週いっぱいでしかも昼のみとなると、もう今日行くしかない。しかも今日は男性1000円の日だから好都合だ。妻と行くつもりではあったのだけれど、待ってたら見逃してしまうのはわかりきっている。そんなわけで昼前に映画館で券を購入。以前は整理券方式だったと思うが、今は指定席方式らしい。そのほうが手間はかからないだろう。
いろいろ考えて結局めだか2号店で昼食。デザートが消えていた。決して好きではないのに行ってしまうのはなぜだろう。ほかに店が無いわけではないだろうに。
ヨドバシカメラ前で、アイスクリームの日とかでアイスクリームをいただく。食べていると今度はイベントが始まり、並んで参加するとまたアイスクリームとアイスクリーム王子の携帯ストラップをもらった。正直言ってアイスクリームを2つも食べるのはきびしい年頃だが、アイスクリーム王子はなかなかかわいかった。私は何かもらえるとなるとすぐ行くタイプだが、見ていると横目で見て通り過ぎる人も結構多い。世の中いろいろだなあと向こうも思っていることだろう。
ヒルトンでアメックスのイベントを見学。韓国から来て3年のモデルさんにトークショーをやらせるのは無理があるような気もするが、去年は2年だったわけで、どういう人選なんだろう。最後にファンの女性がプレゼントを渡していたが、ああいうのはちょっと、はっきり言えば気持ち悪いです。そんな声をものともせずに自分のやりたいことをやれるのは素直にうらやましいですが。
そうこうしてる間に時間はなくなり、映画館に着いたらもう予告編が始まっていた。予告編が映画館の楽しみと心得る私にとっては由々しき事態だがしょうがない。
で、「パラノイドパーク」だが、これははっきりと失敗作。すばらしかった「エレファント」の路線でもう1作ということだが、あちらは青春期に狭いコミュニティで起こる小さな疎外感をうまくすくいとっていて、見る側にとって共感が持て、それゆえに犯人を単純に憎むだけではないしまた理解するだけでもない、ひとつの事件をデフォルメすることなく提示することができていた。しかし今回は、特に大きな不満を持っているわけではない少年がたまたま死に係わったことから悩むという、共感のしようがない作品。ざらっとした質感と寒々とした風景、スタンダード画面で提供されるゆえの覗き見感は「エレファント」と共通するのだが、それだけに作品の出来の差が目に付く。パンフレットは購入せず。
夕方妻が帰宅、山ちゃんの手羽先で食事とする。久しぶりに食べたが、店で食べるよりは味が落ちるのはしょうがないか。