怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

香里園の駅を北に出て商店街を抜け銀河という古本屋に立ち寄り外に出る。ユニクロに行こうと脇道に入った時、何かの料理の匂いが鼻に届き「全皿100円」の看板を見た瞬間、何かの記憶が蘇った。
何の記憶だろう。状況からすると何かの食べ物の記憶のように思うが、はっきりしない。食べ物にまつわる体験の記憶かもしれない。どこかの食堂で何かを食べたその一連の行動と心理。しかし何だったろう。匂いからするとサーチャージャンのようにも思うしそんな料理はそう多くないはずだが、思い当たるものはない。
紅茶に浸したマドレーヌといえば「失われた時を求めて」だが、本当にそういうことはあるのだ。もちろんそれが本当に記憶がフラッシュバックしているのでないとしても、そう思うという事が真実なのだ。
一瞬脳の中で鮮明に浮かび上がった記憶はだんだんとうっすらと消えてゆき、手がかりは永遠に失われる。同じ場所に戻ったら?そんなことに意味があるわけはない。わかっている。