怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

大漁

天王寺路面電車が走っているあたりに古本屋がある。あの界隈に行くとよく寄るのだがここ最近はいつも閉まっていてご無沙汰だった。店の名前さえ覚えていないからましてや休業日や営業時間など知らない。それが今日は久しぶりに開いていた。どっちが久しぶりなのかはわからないが。久しぶりだけあって3冊購入。渋沢龍彦「オブジェを求めて」「サド侯爵あるいは城と牢獄」各580円、橋本治「「三島由紀夫」とはなにものだったのか」400円。ここは値付けが高いのでありきたりなものは買う気にならないのだが、渋沢龍彦のようなそもそも見かける事の少ないものはそうも言っていられない。品揃えは私の好みに近いからそういう点では良い書店なのだ。惜しむらくは美術書がほとんどないことだ。
昼食は天王寺MIOの戎にて焼き鳥定食。大阪の焼き鳥のレベルにはもう随分前から期待はしていないが、まあランチだから。ランチとしては別に悪かない。ランチならね。とか言ってるが、まあ良かったですよ。また食べるかも。
その後津久野へ。古い家の間を細い路地がはしる。こういうところは夕暮れに歩きたい。誰そ彼。
最後、北野田で降りる。3年ぶりだが、いやはや変ったものだ。前に来た時はまだ古い商店街の趣が残っていたのだが、今はもうどこにでもある近代的な駅前だ。残念だが余所者が何を言うこともできない。そういえば笠岡だったか、あの駅前も残念なことに開発されてしまった。ただ良かったのは天牛で石川淳「蛇の歌」250円。