異端の肖像

妻がお昼に帰ってきて、それから梅田方面に出かける。最初は大塚家具なので中津で降りるはずが乗り過ごして梅田でＵターンした。私は寝ていたからしょうがないが、起きていた妻が乗り過ごしたのは納得できない。
中津の廃墟のような駅を出て（ここの感じは大好きだ。ライブや映画のあとこの駅に来るとわくわくする）、歩いて大塚家具に向かう。ホテルを再利用しているだけあって、無駄に豪華な大理石の柱と決してのぼることのない5階から上のエレベーターボタンが装飾としての効果を発揮していると思うのは多分私だけなのだろう。係員が着いてくるという恐ろしい噂は正しいものではなく、良客ではない我々は自由に館内を歩き回る。今日の目的は主にベッドサイドテーブルなのであるが、希望しているようなものは見当たらない。ダークブラウンで、角ばっていて、引き出しが無くて、棚があるやつ。これだけ種類があってそれでも無いというのはなにか自分が異端の存在であるかのような気分になるがおそらくそれは真実なのだろう。無為に時間を過ごしさようならする。
歩いて梅田までゆき、Ｅ−ＭＡのＳＨＩＰＳで金券の使い道をしばし考える。男物ではろくなものがない。最近のＳＨＩＰＳはどうしたのだろう。セールでないのはまだしも、普通に来てもないなら何も買うものが無いじゃないか。妻が一応カットソウを買い求めて金券は使える。試着を勧める店員と私。店員が試着を勧めるのは妻があまりに太って見えるからだ。太って見える上に似合わない服。正直に言えば一緒に歩くのをためらうほどだが、本人は気にならないようだ。センスは少し良くなったようでも、こういうところは昔と変わらない。
その後ロフトの近くのマクドナルドで休憩。コーヒーは熱すぎて不味すぎる。マクドナルドのコーヒーはサーバーで置きっぱなしになる都合上出来立ては薄い。多分タイミングが悪かったのだろう。まあ只券だから文句は言わない。
ロフトで家具の品定め。相変わらず異常に時間がかかる。こういうのにつきあう店員のお二人が気の毒だ。それでも合計9万円余りの買い物になったからいいようなものの、そうでなければやってられないだろうとつくづく思う。最終的に選ばれたミシン机と椅子は私の好みから見ると如何かと思わなくもないが、まあここは妻の好みにまかせてあげよう。ただ、ギリギリのところでセンスがないなあと感じはするのだが。
帰宅後カットソウを着てみると肩のカッティングがおかしい。だからいわんこっちゃない。