怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

寂寞

下関に赴く。バスで黒崎まで出て、運賃節約と黒崎探訪を兼ねて区役所前で下り、ぶらぶらと歩く。広いと思っていた黒崎が小さな小さな町だったことに気が付く。商店街は淋しい限りであるが唯一シロヤだけは昔と変わらぬにぎわいを見せる。商店街横手の古本屋檸檬をたずね、ライヒ「性の革命」200円、橋本治「大江戸歌舞伎はこんなもの」440円を購入。店番のおばあちゃんが知人らしきおばあちゃんと雑談している内容からして、おばあちゃんは随分なお年のようである。80近いのだろうか。よく通っていた20年以上前もおばあちゃんだったような気もするが、多分一緒に年を重ねてきたのだろう。そういえば熊手の角にあった小さな古本屋も御主人が亡くなって店を閉めて久しい。
JRで下関へ。駅は一部がやはり焼失しているがほとんどは往時のままにみえる。迎えにきた妻と実家に向かい、夕食はふぐ。会話は相変わらずはずまないが仕方ない。デジタル放送やHDDレコーダーが実に便利なものと知る。