怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

夏の風物詩

kikotsu2006-08-05

昨日のズボンを洗ってみたが少しシミが残っている。SHIPSで買った麻混のものですっきりしたラインで気に入っていたのだが。とにかくもう一度洗うことに。
昼前から京都にでかける。河原町で降り、ファーストキッチンでベーコンエッグバーガーセット。若い娘が多いがちらほらおじさんも混じる。ポテトはフレンチフライ味にしてみたらこれが正解で妙な濃い味付けがなく食べやすい。
一澤帆布、もとい信三郎帆布に寄ってみる。客は多いが商品は残り少ない。夏休みの土曜日とあらばこんなものだろう。残っている商品をみたところ、特に以前と変わったようではないが、ロゴがいかにも子供っぽいのには閉口する。母に買うほどのものはなしと判断、さっさと退出する。
そのまま北に向かい、白川沿いに近代美術館を目指す。古いしもたやで粋な音楽とともに小人数の宴会がひらかれている。白川沿いには蔦の絡まった古い日本家屋がいくつか残り、岸には草が茂る。夏の強い日射しのもと遠目には清らかに流れる水か涼しげな印象を与える。目的地がここでもよいくらいの風景だ。
近代美術館はさほどの人出はなく、ゆっくりと富本憲吉展を鑑賞できる。こうでないと美しさを味わうことなどできない。金銀赤を用いた一見華美になりがちな彩色が落ち着いた一種渋みさえ感じられるほどに調和したさまは独特の色彩感覚のなせる技だろう。最晩年の未完の作品にすら衰えが感じられないところも、いかにも頑健そうな写真からするとさもありなんというところではあるが、うらやましい限りだ。白磁の作品も素晴らしく、富本憲吉の知らなかった一面を見ることが出来たのも収穫だった。もうひとつの収穫は夫人が青鞜の尾竹紅吉だということだ。写真で見る夫人からは青鞜の面影は感じられないが、青鞜が婦人運動を展開していた時代は今の時代と大きく異なるということなのだろう。
コレクション展はさほど見るものなし。
帰りの電車に乗る前、エクセルシオールカフェにてメープルラテ。メープルシロップの香りが良い。気に入った。水を5杯ほど飲む。よほど喉が渇いていたか。電車に浴衣姿の娘が目につく。そういえば今日は淀川花火大会か。十三駅では改札を出るのに30分というアナウンス。気違い沙汰としか思えない。仕事の用があるので宝塚に向かったら、ここも花火大会だという。こちらはそこまで混雑していない。二人でくれば良かったなと思ったが遅い。仕事を済ませ帰宅。妻の食事はタラの梅肉焼きであった。夏の味覚だ。
夜、以前に借りてコピーしておいたオールド・ボーイのDVDを見る。最終盤の舌切り(と靴舐め、犬真似等)は蛇足というより傷としか思えないものだったが、全体にはバイオレンスにとどまらない感情の機微を描けていて感心。どうにも格好わるく聞こえてしまう韓国語の台詞、という不利を補えた作品だった。