怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

そりゃ繁盛するよ

QBハウスというものがあるというのは前々から知ってはいた。でもそんなとこに行くのは貧乏くさいし、こだわりがあるわけじゃないけど、もしおかしなことになるのもいやだし、とか思いながら今まで一度も行った事がなかった。店内をのぞいたこともほとんどない。
しかしながら4ヶ月伸ばしっぱなしの状態で美容院に行くのもそれはそれで勇気がいる。「もっと早く来いよ」という心の声が聞こえてきそうだ。それでなくても髪を切りに行くのはおっくうなのに。というわけで、「とりあえず短くしとこうか、とりあえず。短く。もし変になっても、そしたら次ちゃんとしたとこに行けばいいし」と頭の中でなんとか理屈づけることに成功し、QBハウスに出かけることにした。
店はいくつかあるが、園田か梅田の3店舗か。サラリーマン客が多そうなところは避けたほうがいいんじゃないかという判断で、一番客層の若そうな(そしてしゃれてそうな)梅田ロフト店に決定。終業後さっさと店に向かう。
店に入ると6時前で5人待ち。私で6人目。ということは、待ち時間は20分くらいということになる。それでも出来上がりまで30分だから、時間がかかるわけではない。お客さんはサラリーマン半分、若者半分、おばさん1人である。おそらく半分以上は常連だろうが、みなさん結構ちゃんとした髪型だ。短めの人が多いのは、たぶん頻繁に切る必要があるせいだろう。短い人ってしょっちゅう行かなきゃ行けないから時間も費用も大変だろうな、と思っていたがこういうことになっていたわけか。
理容師さんは3人で皆さん多分お互いに切ってるのだと思うが、別に変じゃない。年齢は20台半ばくらい、ということは数年のキャリアはあるだろう。ちょうどおばさんの髪を切っている人の手つきを見ると、結構丁寧で下手には見えない。
そんなこんなで次々とお客さんが出てゆきそして入ってくる。常時4〜6人待ちだ。やってもやっても減らないというのはなんか大変だよな、と思っているうちに順番が来た。おばさんを担当していた人にあたる。4ヶ月伸ばしっぱなしだと伝えて簡単に長さを指示。「4か月分切ればいいんですね」と言われる。ごめん、と心の中で思ったが仕方ないものは仕方ない。実際ちょっと大変そうだ。でも一応文句は言わず無言でちゃんと切ってくれる。この無言というのがいい。どこの店でもほんとにくだらないことを次々と話しかけてくる。話しかけないでくれといってもそれでも何かしゃべってくる。ここはそういうのは無し。みんなひたすら黙々と髪を切り続ける。ああ、そうだ、こういう店が理想だったんだ、と今更になってやっと気づく。遅すぎ。
10分以上はかかってしまったと思うが、でも出来上がりには満足。欲を言えば多少はあるかもしれないが、こざっぱりしていて良い気分だ。これなら頻繁に来てもいいかもしれない。
家に帰ったら妻も満足していたようだ。
次はどうしよう、もうここで決まりでいいかな。