怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

井出商店はおいしそうなにおいがした

紀三井寺に仕事で行くことになった。
観光というほどのところではないが、せっかくだから寺に入ってみた。
なにやら有名な木や水があるにはあるが、枯れていたり眺めるだけだったりで特にどうといううことはない。海岸は見えるが、別に素晴らしい景色でもない。どうやら今大仏を作っているらしく、寄付を求める看板が立っている。どうしてそんなことを思い立つのかよくわからない。台湾からだろうか、中国語の集団が来ているが、わざわざ海外から来るような名所でもあるまい。
門前は数軒のみやげ物やがある。梅干や那智黒、みかんなどを売っている。平日だけあってひっそりしたものである。中途半端に人がいると呼び込み売り込みがやかましいが、あきらめムードまでいってしまうとこれはこれで風情である。

和歌山市街での仕事は意外に手間取り、ろくに観光する暇もない。
和歌山城を横目でちらりと見て道を急いだ。
途中、そこそこの大きさの公園があり、池と滝があり滝の背後は小山になっている。きちんと整備されたものではあるのだろうが、主がひそんでいそうな池にも見え、忙しい中数枚写真をとった。
刺田比古神社という古そうな神社もあるが、これもやり過ごす。しかし、そういうところはやはり上品な日本家屋と手入れされた庭木が目に付く。どちらかといえば、そういう家々を見ていたい気持ちになる。

中古CD屋は2軒、クロスロードではハシケン「青い月」1300円。少し高いが、見たときに買っておくのが無難だろう。来店記念というと言いすぎか。もう1軒の宝島では曽我部恵一「瞬間と永遠」1575円。まあ安いかな、というところ。以前和歌山の中古CD屋で、Weenの「Chocolate & Cheese」を買ったことがあるのだが、あれは確か道端の小さな店だった記憶がある。ひょっとしたらこの宝島はその店が移転したものかもしれないな、と思った。

和歌山市駅前で、二人連れの男に「この辺にファミレスないですか?」と聞かれた。よそ者に聞かれても困る。ついその手前でガストを見かけた記憶があったのでそう言ったのだが、まさか見かけたときにはそんなことになるとは思わなかった。知らない土地に行くと道を聞かれるのはどうしてだろう。