怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

ひとり、喧騒の中

ルオー「汝ら互いに愛し合うべし」

帰省も今日まで。
家を出るとき、母が玄関で見送ってくれた。
小倉で例によって中古CD漁り。
ボーダーラインでコンタクトの1stを発見して大いに悩んだが、結局買わず。以前ライブを見て好感は持っているのだが、買うかどうかは難しいところだ。
田口商店でThe Coral「Skeleton Key EP(輸入盤)」294円、Vanessa Paradis「ビー・マイ・ベイビー」525円。The Coralはエキセントリックな感じは悪くないけれども、シングルで様子見したのは正解か。Vanessa Paradisは出来はいいが、どうしてもレニークラビッツの顔が思い浮かんできてしまう。
その後、北九州市立美術館分館で「ピカソとルオー」。ピカソはボラールのための連作集をそのまま飾っているだけで、正直言ってたいしたものではない。どちらかといえば客寄せ用。一方のルオーはミセレーレの展示なのだが、宗教的題材が主流ながらキリスト教徒は無縁の私にもその苦悩や情念が伝わってくる。版画というスタイルで基本的にはモノクロなのだが、それが現実社会の苦しみの部分を切り取る効果を出している。
ただ、この美術館はリバーウォークという商業施設内にあり、利便性は良いのだが出口付近は商業施設からの騒音が聞こえてくるつくりになっている。人が出入りするとまるでデパートの美術展レベルの騒音だ。少し工夫して出口部分を曲がりくねった通路にでもすれば音は防げると思うのだが、あまりにも安易なつくりではなかろうか。