怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

下から見るか?横から見るか?

妻と伊丹花火大会に出かける。花火大会は淀川だの宝塚だのいろいろあるが、この伊丹花火大会が最高である。
なにしろ、近い。車をつかしんに停めて歩いてゆく。人は多いが、それでも直前に行っても座って見る事が出来る。しかも近い。ほとんど真上に花火が打ち上げられてゆく。火の粉が近くに落ちてゆく。花火の爆発音で体が震え、赤ちゃんは泣き叫ぶ。
素晴らしい。これでは花火の数や質など問うまでもあるまい。
しかも今年は景気が良くなったのか、去年よりかなりグレードアップしたようだ。情報誌にはあまり載らない小さな花火大会だが、隠れた穴場と言ってよいだろう。
さらに良いことに、近くのワークハウスで古本市をやっている。古本の寄贈を受けてそれを一冊10円で売るというものだが、これが掘り出し物である。状態の良い新刊の単行本も10円、プレミア本も10円である。
去年は泉鏡花の「薄紅梅」の初版本を手に入れたし、今年はサンリオSF文庫を2冊入手した。ウンベルト・エーコの「フーコーの振り子」も買った。これだけありがたい催しだから、来年は少しくらい寄贈するべきだろう。

しかし穴場の花火大会とはいえ、人ごみは疲れる。お互いに気持ちがささくれ立ってしまうのは無理も無いが、「我先に」という光景をあちこちで見てしまうのはいやなものだ。