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夕方、南森町方面へ。自転車で梅田を経由しショッピングしてから行くことも考えていたが、寒いので電車で。
まずふるほんのはまやへ。主人が電話でずっと同業者かなにかと話してる。こういう古本屋さん多いな。店はこじんまりとまとまって整理されてて見やすい。こういうことは大事。レコードもほどほどに置いてるし、本の傾向もいいので再訪を考えたい。悩んだが、奈良美智写真集「the good,the bad,the average…and unique」1500円。記念込みで。
開場して少し経ったころにロングウォークコーヒーへ。席はいくつか埋まっており十分選べるのだがベストの席はなく、といってその隣はこの空き状態では座りにくい。案外難しいところだ。
富山に行けなかったリベンジ的な今日のツーマン、最初は黒岩あすかさんから。mmmさんがPAを務める。どこかのライブハウスで本職をしているのか、腕がかなりいいようだ。黒岩さんは前回のロングウォークが雨でひどくやりにくそうだったが今日はスイスイ。席の配置がいつもと逆だったのもよかったのだろうか。演奏前や曲間では自信なさげにしているが、演奏を始めると周りのすべてが消えるようなプレイだ。
バトンタッチしてmmmさん。昔の曲をやりたくなったということで、のっけから「safe mode」の曲。内省的なこのアルバムが僕にとって至宝でありmmmさんに求めるものが詰まっているのでうれしい流れだ。mmmさんは普段は快活かつ明るい人柄で、こうした面は想像もできないのだが、それがまたよい。黒岩さんはもちろんPA初心者のはずだが、mmmさんは声量もあるし声のコントロールもうまいのでひっかかりはなかった。
終演後に扇町パラダイスのライブ音源とステッカーを購入。限定10枚と言われるとドキドキしていたが、無事に入手することができた。
このライブ音源に収められている演奏は、僕がその場にいたことが恩寵であるかのような、奇跡的なほどの名演だ。黒岩さんの演奏はいつも素晴らしいのだが、その中でもこれは出色の出来だろうと思う。どの曲も深い情感をたたえ、曲目も今の黒岩さんを示すものになっている。
また、このCDRには客席の他愛もないおしゃべりや黒岩さんのMCもまるまる1トラックに収録されている。それがあの夜の深みを、狭い地下室で行われた秘儀を濃密に凝縮させている。これは本当に素晴らしい、名盤だ。買えたことを感謝したい。そういう音源だ。