怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

影野若葉「涙の謝肉祭」レコ発

夜は影野若葉レコ発。難波845は最近名前は聞いていたが、まだ行ったことがなく、いざ確認すると便利な立地。ありがたい。
それにしてもレコ発で投げ銭はかなり珍しい。バンドメンバーもゲストバンドもライブペインティングも呼んでるわけで、もちろん協力してくれる人には事欠かないにせよ、いくらかは金銭的な事情がないわけがない。そこに投げ銭はだいぶ大変だろう。それでも投げ銭でやろうという影野さん。第一、投げ銭には無料のイメージがつきまとうこともあり、見栄えを考えたらなかなか難しいことでもある。それでも投げ銭なのだ。
ちゃんと金取ってくれという僕なりの気持ちもあるし、値打ちを測れという難題を投げかけてくる気持ちもわかる。どう受け止めるべきか悩んだけど、僕は僕の流儀で返すのが正解だと考えた。自分なりの答えってものがある。それが求められているものでなくても。
ライブは影野若葉の弾き語りから。前作「別れの夏」のエンディングを飾る曲を弾き語りで導入にもってくる演出は、単に起伏だけで決めたものではないだろう。前作と今作が地続きであり、いわばB面からC面なのだと宣言するようでもある。
続いてバンドメンバーが入っての「涙の謝肉祭」。バンドでのライブがこなれてきて、レコーディングのための急造ではもはやないことがわかる。ライブ中でも言っていたが、チーム影なんて名前はもうやめよう。パーマネントに活動するわけではないとしても、もっとふさわしい名前があるはずだ。素晴らしいバック演奏にふさわしい名前を付けるべきだと思う。
1時間近くの演奏ののち、ゲストでthanのライブ。個人的にはワンマンならワンマンとしてしっかり影野さんの世界に浸りたいというのが僕の心情だけど、ワンマンだと思わなければなんの問題もない。thanは僕の興味からは少々外れるけど、平田屋のフードがどれ食べても美味しかったりで楽しい時間。おかげで少し飲みすぎた。
チーム影が再び登場、1stステージと同じ曲も交えながら、最後を締めくくるのは再び「涙の謝肉祭」。アレンジを変えているわけではないのかもしれないが、冒頭でのものとは違って聞こえてくる。宣言のように放たれた一曲目と締めくくりとしての終曲。演奏された場にそれぞれふさわしい鳴り方だった。
このレコ発は、あくまでもライブを2回やるというもので、前半後半という設定ではないから、セットリストが2つあることになるわけで、同じ曲はいくつか演奏されている。しかしそのなかでも最初と最後に同じ曲をもってくるのは、影野さんの強い意志あってのものだろう。それは同じ曲であり、そして違う意味なのだと。
ライブペインティングも楽しみながらのライブはお祭り感がたっぷりで、大物を呼んだりしないこういうレコ発の楽しさがあった。
次のレコ発も楽しみだ。