怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

お昼、前から気になってたが若干高級なので二の足を踏んでた海ごごちへ。日替わりを食べた。まあまあかな。無理していくほどのこと味ではないが、接客は丁寧。ただ、カウンターがドアの目の前で、客が出入りするたびに寒くてしょうがない。冬は行くべきではなさそう。
今日のベアーズは「ベアーズ・バンケット」ということで振る舞い酒が用意されているとのこと。もともと酒はあまり飲まないし、ましてライブ見ながらはもっと飲まないし、そのうえ体調は悪い。僕にはメリットはなさそう。むしろ酒目当ての客で混むだろうからデメリットがありそうだけど、顔ぶれがいいからもちろん出かけた。前売り当日同料金というのもありがたく、心置きなく当日の体調と相談して行ける。ほかのイベントも、ソールドアウトが見込まれるようなものでなければこうやってほしいのだが。
ただ、開場時間を確認してなくてKさんに指摘されたのはさすがに恥ずかしかった。最近こういう思い込みが多い。しっかりしないと。
最初が黒岩あすか。黒い衣装をまとい、自分のペースでゆるゆるとベアーズを支配する。年初あたりの自信なさげな原石は今や堂々と光を放っている。身体の具合がどうなのか、詳しいことは僕は何も知らない。だが、黒岩さんにはこの先もずっと活動を続けてほしいと思っている。それが僕のわがままではないことを祈っている。それが一時期は披露することの少なかった「1」が今日も白眉の出来だった。
2番目がann ihsa。初めて見たのはいつだったか、見るたびに良くなってるようた。良くなってるというのは、上手くなってるというだけでなく、単なる弾き語りを越えてどのような音楽を作っていくか、という部分。ガジェットをちょこちょこ使いながらやってゆく、温かみのあるベアーズらしい音楽だった。いつもカセット音源を販売していて、手作り置物に埋めたものを作ってきているが、今回は年末スペシャルで相当な力作。さすがの僕も欲しくてたまらず、といってこれほどのものになれば僕ごときが迂闊に買いたいなどと言うわけにもいかず悶々としていたが、たまたまアンさんと話せたところまだ売れてないから買ってくださいよとのことで、ありがたく買わせてもらった。うれしい。
3番目は須原敬三ソロ。ギター弾き語りはたぶん初めて見るのかな。個人的にはバンドで黙々とベース弾いてるのが一番だけど、まあたまには。
最後が山本精一+西滝太。西さんのキーボードと対話するような気持ちいいエレキギターで、ジャンルで言うならジャズ。スリリングというわけではなく、ただただリラックスして聞けて気持ちいい。流れる水のような時間だった。
そんなわけでライブには大満足だけど、バンケットのほうはどうだったかというとこれがまた大満足。
どうしてこんなことになるのかと思うが、なぜか獺祭がある。飲まない僕でも知ってるブランドだ。さらに人の話を聞いて飲んだ金亀の青90が恐ろしく旨い。酸味が強く日本酒らしからぬクセがあるのだが、とにかく旨い。ほかにも何かの原酒も飲んだ。そしてあまり人気のなかった赤ワインに手を伸ばすと、これがまた大当たり。APOTHIC INFERNOというアメリカのワインだが、スパイシーで複雑な香りがたまらない。そんなわけでかなり飲みすぎたように見えるが、実はそれぞれ味見程度にしか飲んでないので量はそれほどでもない。とはいえ、帰宅即就寝になったのは当然だけど。今日から妻が帰省でよかった。
そういえば今日もSEでクラシックが流れていたけど、サニーデイといい影野さんといい、クラシック流行りなのだろうか。いいと思う。