怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

さようなら

エンケンさんの訃報を知る。
10/19のクアトロがキャンセルになってしまい、これはだいぶ具合が悪いのだろうとは感じていたが、それにしても早かった。それほどまでにライブを決行したかったのだろうと思う。エンケンさんは自身が一番楽しんでいるように見えるくらい笑顔でライブをしていて、パワフルでエネルギッシュだった。最後の機会になったファンダンゴでの遠藤兄弟も、圧倒される熱量だった。
人はいずれ死ぬ。エンケンさんも例外ではないのはもちろんわかっていた。でもそれはまだまだ先のことで、エンケンさんがフロアを駆け回ったりしなくなり座って弾き語りするようになって、それからずっと先のことだと思っていた。こうして突然いなくなるなんて思ってなかった。
僕はエンケンさんのライブを必ず見に行くというほどの熱狂的なファンではないが、それでも大阪のライブは頻繁に行っていた。だから悔いもあまりない。あまりないといっても、でも例えばエンケンさんにもっと自分の感動を伝えられたらよかったなとか、そういうのはある。
エンケンさんは強がっていたけど、ほんとは弱さもある普通の男だったと思う。でもその強がりが愛おしくて、僕は大好きだった。「海老蔵、かわいいじゃん」「こんどマッチのコンサート行くんだ」などとキラキラした目で言うエンケンさん、メモを読み上げるエンケンさん、ギターを弾きながらドラムを叩くエンケンさん、四股を踏むエンケンさん。トシとトーベンとの最強トリオ。いろんな思い出があるけど、エンケンさんはいつだって最高だった。
さようなら、遠藤賢司