怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

朝から京都へ。
電車の中で少し寝る。
10時に京都国立近代美術館に着くと開館は9時半だった模様。早いな。
といってあれ以上早く出るのは大変だからこれでいいんだけど。
「オーダーメイド:それぞれの展覧会」を観賞。ほとんどがコレクションからなので常設展に近いんだけど、現代美術の名品をずらっと並べたのがまず壮観。こんなにあったのか。そしていくつかのキーワードをふわっと見せて、そのキーワードからの連想をはっきりした境界線なしに見せてゆくという趣向で、たとえばやなぎみわの連作やレディメイドのシリーズが別のキーワードで展示されているのはかなり新鮮で考えさせられる。この企画、美術館に通っているひとにはかなり好評なのではないだろうか。
その後京都国際写真展2016の一環としてロームシアターでやっている銭海峰「The Green Train」を見る。無料展示だが質は高く、中谷美紀のお芝居を見た人らも素通りはもったいない。展示スペースの横で大声でおしゃべりしている人もいるのだが、それがまた写真にぴったりだからうまくしたものだ。
激狭のファミマで食料を買い公園でモグモグ。
歩いて招喜庵に向かう途中、ついでに平安神宮を参拝。修学旅行で来たような見たような、くらい。歴史の浅い、どうってことない神社である。
途中のBooks Herringという古本屋に入る。いちいち靴を脱がなきゃならないのはしんどいが、美術書を中心に充実の品ぞろえ。が、高い。妥当といえば妥当な値付けだしこの棚なら来る価値はあるからそれでいいのだろうが、僕には苦しい。ハンマースホイの図録もあったのだが1万円ではなあ。もう少し安く売られてた気はするのだが。
招喜庵は良い建物だしサラ・ムーンの「Time Stands Still」もいい写真ではある。
ただ、作品が少ないのはまあいいとして、和室に掛け軸のように一点づつ掛けられた作品が溶けこむように調和しており、なんというか、新鮮さはまるでない。ありきたりというか工夫がないというか。そうそう来るところではないだろうし建物を見られたのはよかったかと思うが、つくづくセンスのない運営だと思った。まあフライヤー見た時点でピンとこなかったんだけどね。
バスでKCUAへ。「still moving – on the terrace」という京都市立芸術大学のイベント。普段展示室でない部分を展示に使うなどしている、というとパッとしないのだが、なぜかワクワク感がすごい。言ってみれば学園祭文化祭の楽しさがあって、これはよかった。ただ靴を脱いだり履いたりの繰り返しはほんとめんどくさいので勘弁してほしい。
歩いて京都芸術センター。林勇気「電源を切ると何もみえなくなる事」を見に行ったけれども、だからなんなんだという感想に尽きる。
疲れたので帰宅。
妻がご飯を作ってくれた。