怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

壊れかけのテープレコーダーズワンマン

今日は開演が遅いので大戸屋でゆっくり目に夕食。最初は新代田のやぶ重を考えていたが、昨年閉店されてしまっていたと知って急きょ変更。以前行った時ですらもう限界かと思えたので、仕方ないことと思う。お二人ともゆっくり老後を楽しんでください。
行ってみたらなぜか満席でしばらく待たされる。たいした場所でもないのに、と思ったが、調理の出来がいいし接客も安定しているのでたぶん人気があるのだろう。大戸屋はチェーン店といえども店ごとの当たり外れはあり、特に繁華街の店はイマイチだ。
少し早めに行って小森さん選曲の音楽を楽しむつもりだったが、予定より遅めに新代田フィーバーに到着。アセロラチューハイを飲みながら壁に貼られた壊れかけの写真を見る。今日は壊れかけのテープレコーダーズワンマン。写真の多くは白黒で、粗い仕上がりがカッコいい。「Broken world〜」のジャケを撮った写真家とのことだが、よくわかってるなと思った。ライブ写真もいいし、「Broken world〜」のポスターが貼られたおそらく下北沢シェルターのドアの作品が一番好きだった。欲しかったな。
ライブは「カメラを持った少女」からスタート。1曲目にふさわしいゆったりした立ち上がりで、30分ではなく2時間だからこその構成は新鮮だ。もちろん最近では珍しい曲も多く演奏してくれる。箱舟にしても街の灯にしても、名曲ながらこのところそんなに聞く機会がなかったのでうれしい。街の灯を聞くと扇町パラダイスで聞いた日のことが思い出されるし、聖者の行進はO-nest、箱舟は梅田ハードレイン。壊れかけの曲はどれもライブハウスにつながっている。廃墟の町の映画館だとVox Hallになるなあ。MCと一緒に思い出す。
ワンマンでフィーバーというゆったり目のライブハウスなので、空気も割と穏やかで、演奏後のMCでも刺すような雰囲気を持ち続けている小森さんが今日は少し違っている。そういう点では、たとえば昨年末のスリーマンのようなやるかやられるかの空気とは違っていて、いかにもワンマンらしいものになっている。もちろん演奏中の小森さんはいつだって電気の武者なんだけど。僕の好みから言えば、もう少し一体感のある場所のほうが好きではある。
2時間、あっという間だった。30分の4倍のはずだけど、体感としては2倍くらい。珍しくしのさんがステージでしゃべってたり、遊佐さんがMCしてたり。遊佐さんはこのところオルガンもボーカルも自信をつけてきているなと思っていたところに頼りなげな喋りで面白かった。安宿情報などは僕にとってかなり興味深いので楽しみ。
しおりを頂いて帰路。またワンマンを見たいものだけど、とにかく続けてくれてライブさえ見れたらそれでいい。今のこの四人で。それだけでいい。