怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

天気のよい休日

昨日家にこもっていたことにいささか後悔もあったので、今日はぶらぶら出かけることに。昼間から立ち飲みもいいじゃないかと思ったものの、いざ出かけてみるとこの天気で穴倉のようなお店に入りたくはない。吉祥寺のいせやだと青空が見えるだろうが、あそこはなにしろ出てくるのが遅いし極力避けたい。考えた末に、なんだ店じゃなくて公園で缶ビールを飲めば解決か、となった。
近場では面白くないので上野まで出かけることに。岩本町からそぞろ歩く。途中、やけに人だかりのしている和菓子屋があったので帰りに寄ることにして上野公園へ。
行ってみると、それなりに皆さん座って飲食しているようだし問題なさそう。カフェなどもあったが行列だから選択肢から外れ、コンビニでビールなどを仕入れる。上野近辺では今日お祭りらしく、おみこしが練り歩いていて人出も多い。コンビニもレジ待ちの列ができていたが、僕の前におじさんが列に気づかぬ風で入っていったので一言注意して列に回ってもらう。もう少しおじさんを気遣う言い回しができれば完璧なんだろうけど、それは今後の課題ということで。
公園に戻り、ちょうど湧水のあるところが日陰で緑もあってよさそうなので座り込み、ビールを飲む。近くでは中国あたりからの留学生なのか観光客なのかが一人でお寿司を食べていたのだが、突然カラスに襲われて寿司の大半を泣く泣く捨てる羽目になっていた。泣く泣くといっても本人は大笑いだったので、話の種としては面白い体験だったのではないだろうか。
僕は酔いに任せてぼんやり。家族連れが通っていくのを見るともなしに見ている。こういう時間は心地いいし、やはり立ち飲み屋なんかでなくてよかったなと思った。またやろう。
酔いがほどほどならそのままバルテュス展も考えていたのだけど、500mlも飲んでしまったのでそうもいかず、ふらふらと公園や上野東照宮不忍池などをまわる。
だんだん酔いも醒めつつ、御徒町ブックオフへ。Lemon Jelly「Lost Horizons」、Frankie Bones「The Thin Line Between Fantasy & Reality」、U.N.K.L.E「More Stories」それぞれ280円で。ここは割とテクノなどの好盤が充実している印象。場所柄か、図録も品ぞろえが良かったので再訪したいところ。
ただ棚を見て立ち上がると途端に立ちくらみがし、一度などは自分がどこにいるのかわからなくなるほどの混濁状態に陥って必死に棚にしがみついて回復を待ったほどで、これは酔いだけのせいなのだろうか。
帰途、御徒町の和菓子屋うさぎやで名物とおぼしきどら焼きを二つ購う。
ついでなのでアーツ千代田にも立ち寄り、いくつか見て回る。KOLKOZの個展や先日資生堂ギャラリーで見た加納俊輔の個展などがあったが、最も面白かったのがMORI YU GALLERYの「VIDEOs」展。ハン・ソンナンの「Love, After」が詩情を解体再構築した趣で目が離せないし、河合政之もEXONEMOのような作風で見えない一点から世界を語る。その他の作家も興味深く、たまたま見たのだけどこれは大ヒットでした。
いい気持ちで駅へ。それにしても秋葉原って見るからにオタクだらけだな。
帰宅したが夕食の用意をしてないというのでスーパーで手巻き寿司を購入。母の日のせいか、いつもとは違うラインナップの商品棚もまた楽しい。
手巻き寿司には納豆巻きが入っており、食べられるものかどうか危惧したがなんとか喉を通る。よかった。
夜、妻に強いられて母に電話。