怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

フルクサス@東京都現代美術館

今日も回数券を忘れた。やる気ないのか。それにメールを再確認したら、古着を持ってきてくれとも書いてあり、よく見てなかったことを後悔した。どうするのかよくわからないけど、なんだかわくわくするから。
夕方地下鉄で東京都現代美術館へ。中に入ると席はまだまだ余裕があり、もう少しゆっくり来ても良かったなと思った。
今日のフルクサスミラン・ニザックだったのだが、残念ながら本人が急病のため来日中止の憂き目に。企画の趣旨が根底から覆る展開だが、なにせ皆さん高齢だから一人だけならまだいいほうだろう。
そんなわけでプログラムにも変更があり、ブロークン・ミュージックは残念ながら過去の録音を演奏したものに。なかなかいいものだったのだが、実は開演前にうたたねしていた影響で眠気が引かず、きちんと聞けていなかった。
インスタント・ファッションは下着姿のモデルを古着やペイントで装飾するという試みで、装飾後のモデルが会場を縦横に歩きおかしなポーズを決めるのが面白い。しかしみんな勇気があるなあ、と思ったし、スタイルがいい。僕みたいな人は固辞するだろうから当然か。
もう一つは赤い手袋をはめてニザック氏に叫ぶというもの。どちらの手という指示はなかったけど、ニザック氏のコメントカードに左手が書かれていたので僕は左手にはめました。このコメントがまた暖かいもので、残念さが増すとともにうれしさも増した。
最後は代役ヤン富田によるオート禅を使った「『必然性のある偶然の音楽』のためのプリペアード・レコード」。最初に富田氏がひとしきりしゃべったんだけど、これがまたよかった。ニザック氏を暖かく突き放しつつ、フルクサスをうまくまとめていた。「誰にでもできるんだからやればいい。みんながそうすれば革命は起きる」。まさにその通りだと思う。
このライブがまた素晴らしくて、これはもう代役を務めて余りあるものだった。初めてライブを聞いたけど、こんなにいいものだとは思わなかった。いい体験ができた。
最後にスタッフたちを紹介するのがいかにも自然で、ほんとお手本みたいな人でした。ヤン富田さん。
空腹で帰宅したが最後まで座れなかったのは相当運が悪くてげんなりした。
夕食はタコのから揚げなど。ご馳走様でした。