怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

松本美千代と湖畔の2年間

だいたい大阪の予定も決まってきた。残念ながらたいしたライブがないし美術展もイマイチなのだが、その分のんびり目に動くということでいいのではないか。といっても多分のんびりしない。
ライブの最終確認はおとうた、ということで3331にもらいに行く。平日の夕方は歩いている人は見るからにオタクだらけで、当然だが50代のオタクもあちこちで見かけるわけで、その一方オタクらをターゲットにしたメイド喫茶だかなんだかの客引きも多数立っている。扮装を凝ったり、むしろ今どき風にしていたり。こういうのに一度も行ったことがないし行かずに死ぬとは思うが、実際のところどんな気分なんだろうかと思う。なんにせよ、客引きしてる店にろくなところはないですよ。
3331でおとうたをゲットし、「ポコラート全国公募展 vol.3 受賞者展 松本美千代×川戸由紀」を見る。僕は断然松本美千代を採る。虫や人やなにかの姿は、実在するかどうか疑わしいような色彩と線で描かれている。デフォルメというよりはオブジェの創造に近い。決してデタラメを描いているのではなく、一定の変換ツールをもって出力された絵は、その量の力もあって楽しい。
吉祥寺へ。
南口の古本センターを少し覗いてみよう・・・と思ったら、その下の東京チカラめしから渋さ知らズのメンバーが出てくるところに遭遇し、「えっ」となった。ステージであろうがどこであろうが、あの風貌は同じだから僕でもわかる。すごい空気を発していた。追いかけて声かけたかったけど、勇気なかったなあ。まあライブ後とかに話せない相手でもないから、プライベートでご挨拶はよくないかも。
北へまわってイジン飯店で定食。ご飯は冷凍かな。まずい。中華屋の定食ご飯てたいていこんなだから意外でもないけど、もうちょっとなんかさ。でもおかずは火の入れ方が完璧でした。味付けは塩辛いけど、まあ悪くない。
バウスシアターでチケットを引きとり、すうさい堂に行ってみよう・・・と思ったら定休日だった。まあ位置確認できただけでもよしか。藤井書店でいろいろ品定めなど。
まだ時間があるのでブックオフ。時間が半端なのであまり色々は見れず、何しに行ったのかよくわからない感じ。
バウスシアターへ。どういうわけか人がたくさんいて、これが皆爆音映画祭の客かと思うと呆れるというか感激するというか。満席とまではいかないまでも8割くらいは埋まってたから、これ相当なものですよね。しかもベン・リヴァースで。
「湖畔の2年間」は何の説明もない映画。どこの湖畔(SEA)なのか、こいつは誰でなぜここにいるのか、何をしているのか、全く分からない。時折ヒントのように古い写真が示されるが、それがまたどれもこれも不気味で不吉なイメージで、この男が単なる隠遁者ではないことは容易に知れる。画面は粗いモノクロで、本来自然の豊かさが感じられるべき風景は冬であることを差し引いても荒涼とし、むしろ別の惑星のようにすら見える。不安心理をぞわぞわとさせる映画。音としては、ごそごそした音が尖って聞こえるところが爆音の妙だと思うが、爆音らしさのようなところはあまりなく、できればそういうのにも行きたかった。
ちなみに受付には井手さんもいましたね。
終って急ぎ足で帰宅。風呂に入って栓を抜いたら妻はまだだったらしく激怒された。僕が悪いがそこまで怒ることではない。
妻の友人が泊りに来ているが、挨拶もそこそこに夜更けに就寝。