怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

「具体」−ニッポンの前衛 18年の軌跡

妻は仕事なので、僕はお出かけ。忘れ物をしたりで少し出るのが遅れたが、電車がスムースだったので結果オーライなのか。新宿から代々木まで歩いて大江戸線で六本木へ。途中、ブックオフがあったので今度漁りに行こう。
駅から国立新美術館へ。やたらと大きい。なんなんだ、これ。
着いたのがちょうど10時すぎで、行列ができているかと思ったらなんのことはなく「具体」−ニッポンの前衛 18年の軌跡−展はガラガラ。大阪にいると具体の作品はたくさん見る機会があるし、そういう点ではわざわざ僕が行かなくてもだけど、東京の人にとっては絶好の機会のはずなんだが。
その具体展、確かに大阪市立近代美術館や芦屋市美術博物館、兵庫県立美術館あたりから出ている作品が多い。北九州市立美術館もなぜか多く収蔵してるからそこもだし、あと宮城からも。それから先日の田中敦子展で見たやつとか。だけれども、やはり大規模な回顧展だけあって、具体美術協会の歴史がすっきりとまとめられているし、各作家の特徴や変遷も興味深い。特にタピエ氏との交流から、具体が絵画中心に傾いていった経緯には、漠然と抱いていた具体への違和感が氷解する思い。また、最後期の新潮流の作品群も、作品単体としてどこかで展示されているのとは別の思いがこみ上げてくる。よい展覧会だったと思います。
図録もたいへん良いもので、これで2000円は上出来、なんですが、手許が少々あやしいのと、具体の作品は写真では感動を味わいにくいので熟慮の末見送り。代わりにというか、20世紀美術探検展の図録を500円で叩き売りしていたので買いました。これはお買い得でしょう。
地下にあるショップに行ったら、書籍はほんのわずかであとは土産物の嵐。いや別にいいんだけど、「どう?これオシャレでしょカワイイでしょ?」的な売り方は大嫌いです。カフェやレストランも大混雑で、さほど魅力的とも思えないエルミタージュ展の行列を見るに、ああここは美術館じゃなくて行楽地なんだなという感想。ばっかじゃねえの。
続いてTOTOギャラリーの「スタジオ・ムンバイ展 Praxis」へと思ったら、まさかのお休みでした。はあ。仕方なくそのまま新宿へ。
龍の家でラーメン。東京のとんこつラーメンっちゃあ、どげなもんかいね、どうせ調子こいとるだけやろう、あげなもん。みたいに思ってたけど、麺がちょっと細くてストレートすぎる以外は、素直にまあおいしかったです。ただ、店員さんが異常に丁寧で気持ち悪い。ラーメン屋なんだから別にそこまで、と思ってしまう。あと、麺はタモでなくて平たい奴ですくってほしいとかいろいろありますけど。まあ悪くないです。
帰って買い物して、夕方食事の支度。
あとは特に何も。