怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

居場所がないという心地よさ

夜、環状線の外回りに乗っていると急に車内の電灯が消えた。暗い電車がごとりごとりと動いていき、京橋に向かっているはずの電車が急に異次元にさまよいこんだようになった。誰も騒がないのがまた良い。これはいいぞと思う間もなく、あっという間に電灯がつき、元通りの環状線車内。
こんなことがあって思ったのは、僕は暗い電車の中が好きなのだなということ。ボックス席に一人座り、薄暗く淋しい車内で揺られながらどことも知れないところに移動している感覚が僕の一番好むものだ。若いころローカル線に揺られて青春18きっぷの旅をしていた、あの時間が僕だったのだと思う。