怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

ベアリズム

心斎橋クアトロでベアリズムの発売記念イベント。全部見たいのはやまやまだが疲れて逆に楽しめないのも嫌なのでタイムテーブルを見て松浦達彦から参加と決める。
行ったらその前の似非浪漫の最中。左奥のサブステージで松浦達彦バンド。CDでもかなり好きな曲だったし、ライブも良い。こういう場なので音はいまひとつで、このタイプは音が良いとさらに良くなるタイプだと思うので残念と同時にまた聴きたいと思う。チェロが通奏低音のようなノイズを発し、キーボードはポストクラシカルにという音像が素晴らしかった。
犬餓村は、まあ好きなんだけど気合入れて見ないと良さが伝わりにくい感じがあり、だらけた今日の気分では味わいにくかった。だいたい家出るまでビートルズ聴いてるほうも悪いな。
で、豊川座敷。座ってるときと立ってるときとあるが今日は座りで。毎度思うけど、歌詞もボーカルも素晴らしいけどギターも地味に好きなんだよな。ギターに関しては猫敷でのほうが好きだけど。3曲だけだけど、強烈な吸引力のある磁場が客を引きこんでいくさまがすごい。終わった後も金縛りとかかっこよかったという言葉が漏れ聞こえるのも当然かなと思う。
休憩のため一旦外に。戻ってきたらクリトリック・リスが始まっていた。相変わらずっちゃ相変わらずだけど、聴かせて盛り上げてで人気あるのはわかる。
チューバッカは、なんというかベアーズの文脈とはちょっと違ってて、sunsuiの雰囲気が強い。まあsunsui好きなんですけど。そっちのほうが評価されるんじゃないかと思う一方、そっちだと埋もれてしまうような気もしたりして。CDは買いましたがTシャツは買ってません。
丸尾丸子さんはなんというか聴き入ってしまう。決して美声というわけではないし声量も大きくはない。でもそれがいいんだと思う。やっぱり好きだ。
なぜかメインステージの病気マサノリ。折角の場を無駄にする完全アコースティックがすごい。普通やれないよなあ。やる前から持ってきたCDが売り切れているというのも、らしくていい。楽しかった。
桃色神社はなんか人気あるらしいけど奥の方でまったり聴く。そんな聴き方したらいいものもいいと思えなくなるから、聴いてないのと同じだな。ごめん。
最後が下山。1曲目からとばしまくって、いやカッコ良かった。終盤客席に降りてきてモタコさんらに絡んでた件はみんなどこかで書くんだろうから書きたくはないが、避けようもないか。
マヒト君の言いたいことは割と同感で、僕は肩に力の入った聴き方しかできない人間だから、へらへらされるのは嫌だ。逃げ打つくらいなら最初っからすんなよとも思う。
ただ、いろいろなあり方もある、ということは認めたいし認めるべきだとも思う。ましてや、そんな意見表明はライブ中客の前でやることかと思う。本当に言いたいならいつでもどこでも言えばいい。それは金払って見に来てる客の前でやるべきことじゃない。パフォーマンスならお笑いと同じことだ。それは音楽じゃない。
途中までは演奏を続けていたのを止めたことからもわかるように、暴走しすぎて一線を越えてしまった部分はあると思うし、また公開の場でやるほうがモタコさん側にも良いのはわかるが、そこは僕は評価しない。まだ客のメガネを投げるほうがマシだろう(西岡君が確保してくれてて助かった。あとで探しに行くしかないなと諦めてたんで。少し曲がっただけですんでラッキーだった。ぶつかったりとかで曲がったのは数限りないが、投げられたのは初めてだ。あと、西岡君が持ってるのを教えてくれた人にもありがとう)。
しかしそこでお笑いで返すモタコさんがカッコよかった。正直見直した。モタコさんすごいな、と。ペンペンズ聴く気はあまりないけど、やっぱり格が違うなと素直に思った。
あと、もうおひとりに言っていたことは全く同感なんだけど、それこそ楽屋でやれって話だな。くだらん。
最後、山本さんが出てきて挨拶。しれっとマイクを床に落として去るのがしびれた。本物だ。
なんともいえない余韻になったけど、いいイベントだった。これからも聴きたい人、これから聴きたいと思ったバンド、いろいろあった。