怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

夕方、金券ショップで西宮市大谷記念美術館の「アフリカの仮面と美術」展チケットを買う。500円。
新阪急ビルにあったリッチ靴店が破産・閉店とのこと。店の数は結構多く、大阪に来た当初靴を買いに行ったはいいものの、前時代的な品ぞろえと接客が記憶にある。店名を変えるか、品ぞろえを大きく見直して店ごとの特色を出せばもう少し違ったのではないかと思う。結局一度も利用したことはないとはいえ、さびしい気持ちになる。
夜、妻と「レスラー」を見る。良い映画だった。後姿のシーンがとても多く、背中で語られる人間の情が素晴らしい。ダメな男がとことんダメに生きて、迷惑極まりないけれども、なぜか助けたくなる魅力のある、そんな男。身勝手だが、顔色をうかがってばかりの人間よりよほど輝いてる。ダメに生きたくても生きられない一般人にとっては、ガラスの向こうにあるもう一つの人生だ。これは日本では特に評価が高いだろうと思ったが、海外でも高評価だったと記憶。妻が途中「落ち目のレスラーに言い寄られても引く」とか言うのが興ざめ。終わった後も「このあとどうなったのか」と聞いてくるし。映画は映画の表現が伝わらない人と一緒に見るものではない。