怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

読後感

先日河原町で買った焼き芋を食す。おいしいけれども、なにか物足りない。焼き芋は熱いものという固定観念のせいだろうか。熟し方が足りないのだろうか。牛乳のほうがいいのだろうか。
嶽本野ばら「十四歳の遠距離恋愛」を一気に読了。滅法おもしろい。獄本野ばらのまとわりつくような筆致とコミカルな描写が最高である。
僕が十四歳だったころ、こんな恋愛はしなかった。十五歳でも二十四歳でもなかった。でも、今はどこかになくしてしまった大事なものが十四歳のころにはあったという気がする。大事なものをなくしていくことでひとは生きていく。なくしたくなかったら生きることはできない。その大事なものがなんなのか、名前をつけることはできない。形もわからない。もしかしたらそんなものはなかったのかもしれない。でも、それがとてもすごいものだったことははっきりとわかる。
言うのも気恥ずかしいが、これは青春の小説である。