出家と在家 聖と俗

JR野田というところに初めて行った。駅前に広場が無くいきなり狭い道があるのは環状線沿線では珍しくはないものの、古びた喫茶店や立ち食いうどん屋（でも椅子があるのは目の錯覚か）、そして何より高架下に立ち並ぶ店と歩道と人の距離感は独特で興味深い。
裏通りに入ると浄土真宗の寺があったのだが、境内も山門もない、小さな民家に寺らしい屋根を申し訳程度にくっつけて鐘を軒先に吊るしている様子が面白い。考えてみれば、寺何がなければならないというものではない。僧侶がひとり居ればそこが寺であるといってもいいのだ。