怠惰な日々

 *blogではありません。日記です。

京都へ。

京阪がガラガラに空いている。実に安全、実に快適だ。

三条から京都国立近代美術館へ。途中、土産物屋みたいなところの店頭に古本や雑貨類が置いてあるのが目に留まる。ふだんは通りすぎるだけだが、なんせ観光客がいないのに開けている店も珍しいから目に留まった。古本は収穫がなかったが、片隅に古びたカセットプレーヤークリーナーがあった。昔々の在庫なんだろう。あきらめ半分で置き続けて何年経ったのだろう。40円なんて、値札付ける価値もなさそうだ。僕のプレーヤーはただいま故障中だが、カセットがある以上はクリーナーもあったほうがいい。そもそもこの2020年に見かけることが奇跡だ。買わない手はない。店番のおばあちゃんも、まさか売れるとは思わなかったろう。それにしてもこの店、以前は電気屋かなにかだったのかな。

再開したばかりの京都国立近代美術館だが、再開したから人が押し寄せるというわけでもないようで、閑散としている。本来なら、平日でももう少し多いんじゃないか。喋らないしなにも触れないし換気がいい場所でこの状況なら感染リスクなどゼロに近い。

チェコ・デザイン 100年の旅」展、まず衝撃的なのは入ってすぐのタイトルだ。木をベースにしたデザインはおそろしくカッコいい。チェコデザインの前にしばらく見入ってしまった。なんとか写真を撮らせてほしかったが、もちろんダメ。図録にも載ってないなんて、もったいないことだ。もちろん会場デザインはここだけではなく全般にカッコよく、そこもまた本展の魅力だった。この展覧会は巡回しているが、他の会場ではどうだったのだろうか。

チェコデザイン展は100年前から順を追って紹介してゆくスタイルで、なかにはチェコキュービズムなんかもある。いま見てもかなり異様な切り口だ。そして共産圏のなかでも比較的西側に近かった特質が196070年代あたりに開花し、ものすごいキッチュでキュートなデザインが満載。チェゼタのスクーターだとか掃除機、スニーカー、なんでも最高。チェコ行ったとき、こういうデザインの残り香があったろうに、行く先々ではあまり見かけなかった。残念だ。

それほど期待して行ったわけではなかったが、帰るときには大満足の展示、いやこれアートという切り口じゃないかもしれないけど、でも満足だった。図録はもちろん、プラハ郵便局のエコバッグまで買ってしまった。

帰り、マルシン飯店を遠目に見ると、いつもの行列がほとんどなさそうだったので行ってみる。前に1組いたがすぐ入れた。注文は天津飯。まあでもなんでもおいしそう。ここ、以前は行列なんて無縁の中華屋さんだったのに、いつから人気店になったのか。不思議だ。

ほんとレコードまで歩く途中、太陽レコードにも立ち寄る。前に来たことはあるが、たぶんかなり久しぶり。

ほんとレコードで数枚。店はずっと開けてたが、路上の看板は指導が入って置けなくなったとのこと。

帰宅。

夕食は軽く韓国風パスタ。パスタにする意味がわからない、韓国風焼きそばみたいなものだが、まずいわけでもない。